”辻元よしふみの世界”からあなたは帰れなくなるかもしれません。

うたかたの、ひらおよぎの

それでなんでどうして どうしてぼくらは いつもそんなおもいで
いきるということが いきをすることで いきをすることが
くるしいことだと わかるために
ここにやってきて また どこかにいくのかな 
すすまないのだ すすまないのだ うででみずをかいてみずをかいて
ただどうにかこうにか うかんでいられるかどうか
うかんでいられれば ぼく
しずんでしまったら もの
ただのもの

ああ あああああああああああああ 
ただそれだけのことかい たかがそれだけのことかい
なんでこんなに 重いのだろう
すべてがあおいなかで
ぼくの思い出だけが だけが だけが が が
なんだっていうんだっけ

うそつきばっかりのくにがありまして みんながゆめのなかに
すまっておりまして うきしずみはよのつね
とかなんとか なぐさめあっているばかりでして
みんなほんとは ちがうんだよね 
遺憾でございます 

ああうかんでいるだけで いきをしているだけで
ここにいるだけで くる しいいい
のに
およぎつけないのさ
いつまでも いつまでも岸が見えてこないで
せかいがちいさな水の玉で
ぼくは そのなかの ちいさなあわ
はじけて
きえる だけの?
かも。

【詩作メモ】子どもの頃、福井の田舎に住んでいた時期があって、用水路にはまっておぼれかかったことがあります。そのとき、頭上を流れていく水の透明さと冷たさを他人事のようにながめている自分を、自分でびっくりした。ああ、こんな具合に死ぬのかな、という感じ。そのとき、上級生の腕がにゅうと伸びてきて、助けられましたが、彼はほめられるどころか、最上級生として監督不行届でしかられた。そんなことがあってから泳ぎは苦手ですが、その後、克服してようやく五十bはなんとか泳げるようになりました。でもほとんど「沈没しない」というだけの泳ぎ。人が見たらおぼれているようにしか見えないでしょうね。

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