”辻元よしふみの世界”からあなたは帰れなくなるかもしれません。

君がいなくても花火輝き

見えるかなあ あの花火
見てるのかなあ もしどこかにいるのなら
僕と同じ花火 同じ夜の空の下
ちろちろと瞬く
花火 閃光と闇 また閃光と


君がそばにいて
抱きしめていても遠い と思うことがあったなあ
まして今 君はいない
ここにいない
花火 閃光と闇 また閃光
それで闇 闇

同じ夜が僕たちのうえにあって
同じ輝きがきらきらと短い炎を散らし
消えていく 消えていく
どうしてだろう 君はいない ここにいない
花火 閃光と闇 また閃光
そして 闇 闇 闇
深い大きな闇

つかまえたつもりだった 一瞬がそのままこの世の
最後まで続く と そう思っていた 
だがそれは間違いで ちょっとした大きな
間違いで
花火 閃光
あとには闇 闇 闇 闇 
約束は守られなかった
僕たちが見るはずの景色はなかった
君は別の世界に住んでいた

ばんと輝く ばん ばん ばんと
それでまた
輝きは闇を 見るために
僕は闇を見るために
君の不在を 見るために
花火が終わるまでは立っているしかなくて。


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