”辻元よしふみの世界”からあなたは帰れなくなるかもしれません。


不定期日記 2010年

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2010年12月31日(金)
 都心で初雪観測だそうですが、道理で寒いわけです。私もこの年末になって風邪をひきまして・・・ちょっとただ今、体調良くありません。
 さて2010年も終わりですが、私にとっては、そうですね・・・まあ可もなく不可もなく、という一年だったような気がします。家族の病気が多発したので、まあどっちかといえばあまりよくない一年だった、という印象です。
 来年はもう少し、すっきりしたいな、と思っておりますが、さて。
 そんなことで2010年はこのへんで失礼いたします。皆様よいお年を

2010年12月26日(日)
 クリスマスというと、だいたい我が家の場合は、何しろ御近所なので舞浜のイクスピアリ周辺に遊びに行くのですが、昨年はあまりに活気がなくて、もう慄然と言う感じすらしましたけれど、今年はまあ、まずまずという感じでした。もっとも10年ぐらい前には、TDLの周辺なんて、クリスマスから年末年始ともなると、本当にお祭り騒ぎの状態で、駐車場なんかも止めるところなし、という具合だったものが、ずいぶんと落ち着いたものです。
 それでもまあ、2009年の暮れの、あの「これは日本もやばいのじゃないか」と思われるようなしょぼくれた空気よりは、少しはましなものを感じました。
 ◆  ◆  ◆
 ついでに、銀座三越で26日までやっている「テディベア展」というのを見てきましたけれど、実際、どの程度のものかなと思っていましたが、大変に大規模で見ごたえあるものでした。ドイツのシュタイフ、ハーマン、ケーゼン、それに英国の名だたる老舗の作品がまことに一堂に会している感じでした。とにかくぬいぐるみに目のないうちの妻が狂喜乱舞しておりましたが、結局、そういった老舗ブランドの作品ではなく、国内の人形・ぬいぐるみ作家さんたちの実演即売の方に足が向き、特に目を引くウサギとクマのぬいぐるみを購入。やはり手作りの一品モノで、世界に二つとない、というものの魅力がありますね。
 銀座から丸の内あたりのクリスマス風景も見てきましたが、近年は丸の内で盛大なイルミネーションをやるからでしょうか、銀座よりも新丸ビルやブリックスクエアの方が人通りが多いような気がしました。人の流れがちょっと丸の内寄りになっているかもしれません。まあこちらも、まずますの活気、と見えました。まあ、どこへ行っても人出の割に物を買う姿はあまり見かけないのがさびしいわけですが。財布のひもはやはり固いようで。
 そんなこんな、2010年のクリスマスを街で観察いたしました。

2010年12月18日(土)
リドリー・スコット監督といえば、「エイリアン」みたいなSFものと「グラディエーター」のような史劇で有名ですが、その史劇の最新作である「ロビン・フッド」を見てきました。主演はやはりグラディエーターでコンビを組んだラッセル・クロウ。
 さてその「ロビン・フッド」といえば良く知られたイギリスの義賊ですが、これまでに何度も映画化されております。エロール・フリンやダグラス・フェアバンクスの古典的な作品から、ショーン・コネリーとオードリー・ヘプバーンによる晩年のロビンを描いた異色作「ロビンとマリアン」とか、ケビン・コスナー主演の正統派活劇「ロビン・フッド」、コメディー版のメル・ブルックスによる「マン・イン・ザ・タイツ」とか。ではありますが、良く知られている割に、一体そのロビン・フッドというのは何者なのか、については良く分かっていない、それで映画化のたびに設定もまちまち、となっております。
 それもそのはずで、そもそもモデルになった人物が実在したようではあるが、本当のところはさっぱりはっきりしない。あくまで伝説上の存在なんですね。で、今回の映画化は、実在したとしたらこういうことだったんじゃないか、こういうような経緯で、森に潜む盗賊で弓の名人、反権力の象徴となったのではないか・・・そんなところを描いたものです。すなわち史実ではないのだが、真実はこんな感じでは、という推測から生まれた作品となっているのが特徴であります。
 そういうことで、リチャード獅子心王からジョン王の時代、混乱していたイングランドの状況が史実に基づいて描き出され、そこに、ロビンらの架空の人物が絡み合っていく、という描き方になっております。時代的には、いまだ英国とフランスという二大国が明確に分離する前であり、隙あらば領土を取り合おうとしていた状況で、この関係はさらにこの後の時代の100年戦争につながっていくことになります。
 この混沌とした時代に、映画では一介の長弓兵としてロビン・フッドは登場することになります。彼が時代の大きな流れにどのように巻き込まれていくのか、が見ものなわけでありますが・・・まあそのへんはご覧になっていただくとして。
 それにしてもイングランドが誇るロングボウ、長弓の威力、その武器としての力強さが印象に残る映画です。数々の戦闘シーンでこの弓の素晴らしい力が何度も描かれています。王侯や騎士たちのコスチュームも重々しく、こうした史劇の最大の魅力である視覚的効果を十分に発揮しています。
 で、なんといってもラッセル・クロウ。男らしく渋いロビン・フッド像は非常によろしいですね。ワンシーン、鎖帷子を脱いで上半身裸になりますが、鍛え上げられた見事な肉体美です。今作のために、毎日200本も弓を射て鍛えたそうです。役作り、お見事。
 それからケイト・ブランシェットも光ります。今作のマリアンは単なる令嬢ではなく、人生経験も積み、自らの手で運命に立ち向かえる力強いヒロインです。そこらへんを巧みに表現しています。
 史実というわけではない、しかし真相は本当にこうだったのではないか・・・まさにそんな思いにさせてくれる重厚な作品です。

2010年12月11日(土)
 今日は銀座のNikon Salon(中央区銀座7−10−1)で開催されている、写真家・永山昌克さんの写真展「チャイニーズ・ウエスタン」を見てきました。この写真展は12月14日までです。http://journal.mycom.co.jp/news/2010/11/29/054/index.html
 なんで宣伝してるのかと言えば、この永山さんは私の大学の同級生なんですよ。で、その後はプロの写真家として活動されていて、デジタルカメラ関連の著作もあり、公募写真展の審査員などもされている気鋭のフォトグラファーなわけです。で、実を言いますと、15年前ぐらいまでは、仕事の関連でお付き合いがあったりして、私たち夫婦の新婚記念写真なんかもこの永山さんに撮ってもらったし、それから私の初期の詩集・・・「戦争ってヤツ」とか「僕が港に残ったわけ」などの表紙写真もお願いしたことがあります。
 が、その後、私が異動してしまってからちょっとお付き合いが途切れておりました。しかし今回、この写真展の案内状が私の手元に届いたわけであります。
 いやあ、懐かしいものがありましたね、それは。
 写真展は、「チャイニーズ・ウエスタン」と聞けば誰しも「中国の西部劇?」と思うでしょうが、そのへん、わざとのネーミングだそうであります。「なんだそれ」と思わせるのが妙味というものですね。主にチベット自治区での撮影作品を50点、展示しております。
 銀座にお立ち寄りの方はぜひ。午前10時半〜午後6時半、14日は5時半までとなっておりますので。

2010年12月09日(木)
 先日、「実写版のヤマトってどうなのよ」と書きましたが、結局、百聞は一見に如かずということで見てきました、SPACE BATTLESHIP ヤマト。このプロジェクトが動き出したときに、「え、キムタクが古代進? 年齢があまりにも・・・」など、なんとなくネガティブなとらえ方をした向きは多いようだし、私もその一人なわけですが、見て思いました。決して原作を裏切っていませんね。とてもいい映画化をしたと思います。
 オリジナルをすべて見ている私としては、おおよそどんな展開になるか、どこでどんなセリフが出てくるか、かなり予測がつくのですが、それでも、わかっていてもかなり感涙を禁じえませんでした。やはりオリジナルの持っている強さと、それをうまく実写化した今回のスタッフの熱意の成果でしょう。
 ネタばれになりすぎることは書きませんが、基本的にはオリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」で描かれた、ガミラスの攻撃を受けて瀕死の地球を救うべく、イスカンダルに向けて旅立つヤマトの姿を描いている・・・のではありますが、オリジナルを知る人なら途中で気がつくことですが、後半になるほど一作めの「宇宙戦艦ヤマト」よりも、2作目の劇場版である「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」のエピソードが出てきます。つまり、基本構造としては「ヤマト1+2」という感じです。それが証拠に、「空間騎兵隊の斉藤」が登場しているのですね。これはガミラスとの戦いではなく、彗星帝国との死闘を描いた「さらば宇宙戦艦ヤマト」のキャラ。この人物が出てくる以上、それに絡む名場面も出てくるわけですけれど、それは見てのお楽しみ。その他、オリジナルのファンなら「ここで出てきたか」というシーンが次々に出てきます。
 いちばん改変されているのは森雪ですが、今回はエースパイロットという役柄で、まあオリジナルとは完全に別キャラとみていいでしょう。しかし話としてはまったく違和感はなくて、むしろ戦闘班の情感と部下という関係から、古代との絡み方が分かりやすくなり、よかったのではないでしょうか。
 デスラーは出てきますし、伊武雅刀さんがやっています。アナライザーが出てきますし、緒方賢一さんが声をやっています。スターシャの声は上田みゆきさんで、ナレーションはささきいさおさんです。そんなわけで、オリジナルへのオマージュはたっぷりです。
 それにしても、出演者の中ではキムタクさんと柳場敏郎さん、高島礼子さん、堤真一さんが特にリアルタイム世代でオリジナルのファンなのだそうですね、パンフによると。中でも柳場さんの「真田志郎」は、宣伝番組で見たときにすでに思いましたが、声やしゃべりがシーンによっては、オリジナルの声優・青野武さんの完全コピーのようで驚いてしまいます。これはもうびっくりしますね。で、空間騎兵隊の斉藤と真田さん、とくればあの「さらば宇宙戦艦ヤマト」の名シーンの再現となってきますが・・・いや、本当に似ています。
 木村拓哉さんも、前半はかなりキムタクな感じなのが、後半に行くほど、あの熱い男、古代進に見えてきます。いろいろ言う人もあるに違いないですが、私はよくやっていると思いました。
 まあ、そんなこんなで、私はオリジナルのヤマトに思い入れのある人でも、違いは違いとして、いろいろ楽しめる映画だと思いました。いいのじゃないでしょうか。波動砲とかその他の特撮シーンも、今の日本の技術力でできる最高レベルのことをしていると思います。この点でも、よくやっているな、と素直に感心いたしました。

2010年12月04日(土)
 いよいよ師走ですね。私は先日、本年の忘年会の第一号をやりましたが・・・お世話になっている方を浦安市にお招きしまして、舞浜のホテルオークラのレストラン・フォンタナで一席やりましてございます。その後、TDL本体のホテルのカフェで二次会などやりまして、なにしろ場所的に日本全国的に見ても最高に綺麗なようなところですから、なかなか楽しい晩になりました。居酒屋なんかでもよろしいですが、こういう感じも悪くないですね。
 ◆  ◆  ◆
 たまたま昼間、SPACE BATTLESHIP ヤマト、つまり宇宙戦艦ヤマトの実写版の宣伝番組を見てしまいました。どうですかね・・・見る気持ちはまったくなかったのですが、あるいは世間的に「あれは駄作」という声でも高まれば、天の邪鬼な私は見にいくかも・・・。こう予告や宣伝を見ていると、とりあえず特撮には相当な気を使っているようで、ビジュアル面では往年のアニメのファンでも一応の安心はして見ていられそうですが。しかし予告を見る限りでも、肝心の古代進と森雪が・・・キムタクがどうとか、黒木メイサがどうとかじゃなくて、描き方として、とくに雪の変貌ぶりというか、まるきり設定からしてキャラが変わっているのはどうかしら。あれならいっそ別の名前のキャラにしたほうがよかったかも。女性の佐渡先生ってのも? しかし柳葉敏郎さんの真田士郎がスゴイかもしれない。声がそっくりなんですよ、アニメ版の青野武さんに。本当に、声をまねているとしか思えないぐらい似ていますね。あれは驚いた。あれだけ見にいってもいいかも。山崎努さんの沖田艦長もなかなかに様になってます。まあ・・・私もオリジナルに夢中になった世代で、それも人気のなかった最初の放送をリアルタイムで最初から最後まで見た人間です。たどり着くまでにあれだけ苦労したのに、イスカンダルからの帰還が、放送が短縮されてたった1回のワープで地球の近くまで来たのにずっこけた覚えがあります。ま、そういう第一世代ですから、思い入れは深いです。私はガンダムには思い入れがないが、ヤマトにはあります。
 そういう意味で、怖い物見たさ、みたいなのはないではないのですが・・・。そうそう、デスラー総統はどうなっているの? 見てみたいようなみたくないような。

2010年11月27日(土)
 今日はいいことがありまして・・・先日、ちょっと書きましたが、家人が身体に不調を訴えておりましたが、検査の結果、とりあえずすぐに入院とか、手術とかいうことはしなくてよいことが判明しまして。まあしかし、無罪放免ということにはなりませんで、今後も定期的に検診を受ける必要がありますが、とにかくよかった、一安心でございます。ご心配をおかけしましたが、そんな次第です。
 ◆  ◆  ◆
 先日ですが、銀座のサローネ・オンダータを訪問しました。まずは私が注文していたカルロ・バルベラの重厚なヘリンボーンの生地を使った、ダブルのチェスターコートが出来上がったんですね。これがいいんです。非常に絶妙なカーブで裾が落ちています。私の、胸囲が1メートルを超えている体形をうまく反映して、ありがちな裾がつんのめったり、のけぞったりすることなく、綺麗な落ち方をする。こうでないとね。それからいいのが、バック。こちらもお尻から綺麗に落ちていまして、寸法をとった林店長の妙技が冴えております。せっかくのあつらえはこういかないと、の見本みたいにうまくいきました。我ながら満足です。そうしたら、「ブログで紹介したいので写真を撮らせてください」と仰るので、不肖ながらモデルになりまして・・・星野さんに撮影して頂きました。いずれ、サローネ・オンダータのブログに載せて頂けるかもしれませんです。
 それと、妻が注文していた、目が覚めるような青いグローブも到着。こちらもちょっとそのへんでは売っていないような素晴らしい色です。雨模様の肌寒い日でしたので、妻はさっそく喜んで着用しておりました。
 それと、滝沢滋社長ご本人にお出まし願って、ちょいと改めて私の寸法を採寸して頂きました。今後、ちょっとお願いしようと思っていることがあってのことです。「私もいろいろな方の寸法をとっていますが、辻元さんの胸回りは日本人離れしていますね。驚きました」と仰るのです。やはり私、相当な「巨乳」なんですね。まあ、きちんとした紳士服を着るには非常に向いている体形であるともいえるので、それには感謝しておりますが、当節、流行っているような、やたら細身で肩幅もなければ胸回りもない、ピタピタした日本の服にはおよそ合わない、既製品では難しい、ということも言えます。ビスポークには向いている、というかビスポークしがいがある、といううことですね。
 先日、柳町弘之さんのところで靴を作ったときも、「あなたの足は難しい」とさんざん言われましたけれど、私はかなり、体形としては個性的なようであります・・・。
 ◆  ◆  ◆
 その後、サローネ・オンダータからほど近い、ブリオーニの銀座店に寄りまして、例によって超ド級の値付けに圧倒されつつ(?)、しかしこれは例外的に、ここのブランドしては破格に安い5万円台のオーダーメイドのジーンズに興味を惹かれました。これはいいですねえ。私はデニムは滅多にはかないので持っているのは一本だけ、それもブリオーニのものなんですが、もう一本、悪くないな、と思いました。
 そしてから、三越に寄りまして、たまたま見かけたカシウエアの白いクマさんを衝動買いしました。ここは最近、話題のタオルやガウンのブランドですが、ごく少数、クマのぬいぐるみを作っております。その中でも白というのは限定品。「これが最後の一つです」とのことで、けっきょくこれをもって、私の妻へのクリスマスプレゼントとなりました。
 夕食は三越12階にある琉球料理店へ。こちらは琉球の宮廷料理を出す本格的なお店ですが、途中でトルコあたりから来たらしき男性の外国人5、6人が来店して、あまりうまくない英語で「ノー・ポーク」(豚はダメ)などと言っておりまして、イスラム教徒なんでしょうね、なんか申し訳ないのだけど、あまり琉球料理なんて分かっていると思えず、しかも沖縄といったら豚肉なのにノー・ポークとは・・・。お店の人も困っているようでした。「ときどき外国のお客様がみえて、琉球料理というのが分かってもらえないで困ります」と仰っていました。寿司とか天麩羅とか、典型的な和食と琉球料理の違いが分かってもらえないわけですね、外国の人には。私たちはその後、席を立ちましたが、あの一団、ちゃんと希望通りの食事はできたんでしょうか・・・。

2010年11月19日(金)
 なんかちょっと前も、身内の体調の不調がどうのこうの、と書きましたが、またまたちょっとありまして・・・。なんか我が家も多いですよね、病気関係。私自身、昨年に入院したばかりだというのに、またこうなんですが・・・。
 じつは私も実家の両親も含めて、みんな手術・入院の経験者だったりしまして、たしかに病気の多い家だなあ、というのがありますけれど、まあこういうのが人生の試練と言うことなんでしょうけれど、しかしなんですねえ、明らかに多い少ないが人によって違う、まったく公平ではないですね、そのへん。
 いろいろ考えますね、自分なり近い者に病気が出てくると。自分の人生というのもどのへんまで行けるのだろうか、とか。まだ43歳じゃないか、などとは言わないで頂きたい、別に年の順にお迎えがくるわけではないのが人生です。ご自分が健康な人はなかなかそのへん、分かってくれないわけですが。
 ◆  ◆  ◆
 このところ、新入社員のころに買った古今亭志ん生の落語を集めた文庫本(ちくま文庫)ばかり読み返しております。なんか人生の機微、というとこういう落語なんてものが利くもんで。廓話が多いんですが、この師匠の手にかかると軽いけれど深いですね。
 妻のお世話になっているある作家の先生が、ブログであるYou Tubeの画像をアップしていたのでありますが、それが、ヒトラーの党大会での最終演説(意志の勝利のアレ)の映像に合わせて、志ん生師匠の「黄金餅」の音声がアテレコされている・・・ところがこれがぴったりでして。ちょっとかれた高めの声色も、なかなか合っております。以来、ヒトラーを見ると志ん生ばかり思い出してしまう。演説家としてのヒトラーというのも、まあ一種の芸能人というか、漫談家というとなんですが、まあ芸として人気があったような気が致します。そういう意味でなんか共通項はあるのかも知れません。
 その映像を見てから、なんか文庫版で落語を読み返しております。「お直し」だの「品川心中」だの「三枚起請」だの・・・。もともと落ちが分かっていて聞くのが落語というものですから、内容がすっかり覚えているようなものでも、読み返しても面白いのです。
 まあ、いろいろありますが、こう落語にでも浸って心を静めております。

2010年11月16日(火)
 最近ですが、どうもこの、休日になりますと眠れてしまって困ると言いますか、眠って眠って一日中、眠っていられるというか。いやあ、下手しますと14、5時間も眠っていられたりします。なんなんでしょうか。自分の部屋がけっこう居心地がいいせいだったりもします。ことに日中は日当たり良好で、この季節になっても30度近くまで温度が上がったりします。そりゃもうぼんやりして眠くなるわけです。
 そのくせ、肝心のちゃんと眠りたいというコアタイムというのか、眠るべき時間にはなんんかうすぼんやりしてうまく眠れなかったりしまして・・・うまくいきません。
 ◆  ◆  ◆
 ちょいとした計画があったりします。まあそれはおいおい。なかなか楽しみな計画であったりします。まあそういうわけで、いずれ、おいおい、そのうち、という感じ。

2010年11月11日(木)
 数年前に「恋のマイアヒ」なる曲に関して、いわゆるノマネコにからみエイベックス社と2ちゃんねらーの騒動があったことは私も知っておりました。が、じつは肝心の「恋のマイアヒ」は聴いていなかったんですね。ところが最近、たまたまユーチューブでこれの問題になった空耳アニメを見てしまいまして、それで「簒奪ビーフ」とか「キープだ肉」とかいうおかしな空耳と、なんとも耳につく楽曲、おまけにサビの「飲ま飲まイェイ!」が耳についてしまいまして、世間とは4、5年遅れで今頃になってこの曲が脳内マイブームと化しておりまして困っております(笑)。いや本当に耳につきますね、これ。なにを今頃、と大方の人に言われそうですが・・・。
 ◆  ◆  ◆
 なんとやら、ユーチューブといえば例の「映像流出」問題が騒ぎになっていて、「私がやりました」という人が出てきたそうでございますが、この件で首相というヒトが「5年たてば冷静な対処だったと評価される」などと仰ったそうであります。しかし5年後の2015年に今の内閣なんて誰が覚えているでしょうか? どうせそれまでにまた総理が少なくとも5、6人は交代しているんじゃないですか(!)。

2010年11月02日(火)
 最近、ちょっとネット占いにはまっているというか・・・ま、別にそんなに夢中になっているわけでもないですが、夫婦そろっていくつか、占いコンテンツをやっておりまして。それで、まあおおむね私らは、よくいえば大器晩成といいますか、少なくとも棚からぼた餅に幸運が次々にやってくるような星回りじゃないようで。なんでもここ数日、俳優の水島なんとかさんの小説賞受賞の話題がちょっとにぎわっていますが、ああいう次から次に、やることなすことうまくいく人もいるのでしょうが、私らはそういうもんじゃないらしい・・・残念ですね(!)。 それで地道にやってくしかないわけでしょうが、それにしても、結構、今思っているよりも変化する、というような予言もあったりしまして、「そりゃなんなんだろう」と考えるのも楽しいものです。
 人間、棺の蓋が閉じるまでが人生で、最後まで何があるかわからないし、評価も定まらないと申します。ま、その気になっていようかな、と思っておりますけれど・・・、まずは当面の目標である出版をなんとかしませんとね、うちの場合。もう3年近くかかっているわけですから・・・。
 本日は深紅のシャツを着ております。派手です。ですので黒いベストで緩和しておりますけれど、今日の占いに、幸運色が赤で、幸運ファッションがカラーシャツとあったので、そのままやってみました。漱石の「坊ちゃん」に出てくる赤シャツ教頭そのものです。当の赤シャツ先生は「健康にいい」と言っていたように思いますが、そうなんでしょうか。

2010年10月30日(土)
 今日はこれから台風が来る、と関東方面では騒いでおりますけれど・・・しかしこれだけ涼しいのを通り越して寒くなってからの台風は反則ですねえ。
 今年はかなりこう、無茶苦茶と言いますか、つい1月ほどまえには30度あった気温がここまで下がっておりますけれど、こういう時期というのは服装の悩みどころですね。一般的にはどういう具合で冬装備になっていくのかしら、と。私個人としましては、まずはベストあるいは薄手のニットもの着用です。それから上着にハリスツイードと皮革とか、本格的な冬物の投入です。今年の場合はすでにこのへんまでやっております。
 で、この後はストールを首に巻く。私は昨日からストールを巻いております。で、この後はどうなるかというと、セーターやカーディガンを着用、ストールから冬物の厚いマフラーに移行、続いてグローブを手にはめる。だいたいこのへんまでで11月を乗り切りたいけれど、乗り切れない場合は月末にもついにコート登場、という感じになりますね。逆に、暖冬であっても12月になったら少々暑くてもコートを持ち出します。あるものを着ないともったいないですからね。
 お話では、この冬はけっこうまともな冬と言いますか、つまり真面目に相応の寒さ、という予報だそうです。それに気候が狂い気味の最近ですと、けっこう3月、4月になってもかなり寒いまま、ということも多いように思います。この冬はどうなりますか。
 
 

2010年10月26日(火)
 このところも、いろいろフランスの凱旋門賞で活躍した馬とか、秋華賞で3冠達成した馬とか、お馬さんの話題がいくつかありましたが・・・競走のときに、先頭を走っている馬じゃなくて、ビリになっている馬をよく見てあげないとかわいそうなんですってね。というのは、その馬にとってはそれが最後のレースであるかもしれない。つまり「馬という生き物は一生懸命走ってムチでたたかれ、他の馬達より遅かったり、賞金が稼げなくなればお肉になる運命の動物なんです。かわいそうだと思いませんか?」・・・これは長野県で、引退した馬の世話をする活動をしているスエトシ牧場のHPhttp://www.bokujo.co.jp/にある言葉ですが、実際のところ、競走馬は経済動物といって、生産性が高ければいいけど、ダメだとすぐに「処分」つまりは殺されて肉になってしまうわけです。競馬っていうのはそういう側面があるのですね。
 犬や猫の殺処分についてはしばしば問題になりますが、馬の場合は初めからこういうシステムの中で生きて、死んでいくので問題になることがありません。しかし、けっこう活躍した名馬といえども、稼げなくなったら同じ運命だそうでして、ときどきニュースに出てくる種牡馬として余生を送れるなんていうのは例外中の例外だそうでありますね。しかも先日それも話題になりましたが、サラブレッドというのは脚を折っちゃったりするとそんな名馬でもなんでも、ただそれだけで、殺すしかないそうである。もはや生きていられないのだそうですね。
 本来的に非常に知能が高い動物なんですが、また非常に過酷な目に遭っている動物なわけでありまして・・・なんか知能うんぬんでクジラやイルカのことばかりいう向きもありますがねえ、馬にしても、牛や豚にしても、知能で言ったら非常に高いわけですが。本当はそんなことを基準にしていないでしょうあなたたち、と申したいですね。
 スエトシ牧場さんというのは、ミニチュアホースのハマちゃんがテレビ出演していることで有名で、ここのサイトはうちの奥さんのひいきのサイトなんですけれど、なんでもうちの奥方の将来の夢は、郊外の広い敷地でミニチュアホース・・・これ、犬みたいに小さな馬でして乗ったり働かせたりはしない、まったく愛玩用の馬ですけど、そういうのを飼育したいというのがあるそうです。


2010年10月23日(土)
 今年はまだあんまり何も言っていないみたいですが、我が家ではインフルエンザの予防接種をしてもらいました。昨年、あんなに騒いだ新型も含むワクチンでありますが・・・しかしなんですね、けっこうきついといいますか、さすがに未知のウイルスだからなのか、全身がだるいような・・・妻のほうなどは、節々が痛いと申しておりますけれど。ま、とにかくこれでひとまず安心・・・。毎年、この注射ってのが年中行事でして、これが済むと我が家も年末モードに入りますね。今年のクリスマスケーキはどこにしようか、なんてことを考え始めます。
 風もいちだんと冷ややかになってきました。私もこのところから、スリーピースの背広はベストを着けております。そろそろ違和感がなくなってきましたので。あんなに猛暑だったわけですが、ちゃんと1、2か月ほどで季節は移っていくのですね。
 そういえば名古屋でCOP10なんてやっておりますが、難航しているとか。まあいろいろありますがねえ・・・本当のところ、地球環境に本当にいいことといえば、70億人もいる人類が減ること、究極的にはいなくなることが自然環境にはいちばんいいに決まっている(!)のですけれど。このままどんどこ人口が増え続け、途上国の生活水準が上がっていけば、どんなもんでしょうか、21世紀いっぱいもてばいい方でしょうね、恐らく。人類というのはもはや限界点を超えていると思うんですが。

2010年10月16日(土)
ヒロヤナギマチ・ワークショップのサイトhttp://www.hiroyanagimachi.com/を見ていただきますと、この中のWorksというコーナーに「千葉県Y・T様」の靴というのが掲載されておりますが、なにを隠そう私の靴です。柳町弘之さんといえば日本でも指折りの靴職人でいらっしゃいますが、その柳町さんが「難しい足」と書いていらっしゃいまして、本当に私の足は難しいというか、珍しいというか、幅が広くて短いというきわめて変な足、だということでございますが、とにかくそんな変な足でもここまで奇麗にまとめてしまう、というのがすごいところでありまして、ここにありますようにバーガンディ色のサイドレースでギリー、というちょっとひねったものであります。
 ◆  ◆  ◆
 それから私は先ほど、サローネ・オンダータに行きましてブレザーを取って参りました。これがまた非常につやつやしたドーメル・アマデウスの生地。出来上がってみてますますいいなあ、と思います。なんにでも合わせられそうなので、思い切り着倒します。ついでに前から言っていたコートの注文もしました。こちらはバルベラの上品かつ味のある生地を使うことにしました。これまた面白いものが出来そう。オーダーというのは、結果としてどんなものが出来上がるか出来てみないと本当のところは分からない、というのがいいですよね。この待っている間のドキドキがいいんです。だから私の考えではあまりすぐ出来ない方がいいですね。ちょっと待つぐらい、「あれ、どうなったかな」というぐらいがいい。
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 うちの妻の玲子さんは、先日、その世界では知らぬ者がないという大御所の作家M先生のお供をして、神田の前川軍装品店という所に連れて行っていただいたそうです。こちらはすべてが本物でレプリカはいっさいなし、ということだそうです。「なんともものすごい迫力で、圧倒された」と申しておりました。なにしろ軍服のイラストを描いておりますから、許可を頂いて、夢中になって写真を撮らせてもらったようであります。
 ちなみに現在は、第一次大戦時のブラウンシュバイク第17近衛軽騎兵連隊の兵士を描いているようでございます・・・。例のドクロのマークを付けた黒い軍服、というナチス時代のモチーフの先例となった服装ですね・・・。

2010年10月08日(金)
 いろいろとある中、イラスト制作に励んでくれている妻の玲子さんを激励するべく(?)ちょっと銀座三越まで行きましたが・・・ジュエリーとかアクセサリー関係の店舗を見ましたが、意外なことにお安い。ちょっと前の感覚だと三越でこの手の物なら何十万円から、という物だったような気がしますが、最近はちょっと変わってますね、といいますかもう手が出るお値段のものがありまして・・・。一言、助かります。「欲しいなら買っていいよ」と言えますからね、夫としても。
 それで、妻が目を付けていた12階の「ベトナム土鍋フカヒレ煮」のお店に行きました。なんだそのベトナム土鍋フカヒレ煮ってのは、という感じですが、これはちょっと行ってみていただかないと何とも申しかねると言いますか、説明しにくいです。まあかなり濃厚なフカヒレの煮込みだとは申せます。これはなかなか変わったものでした。
 ◆  ◆  ◆
 ふとテレビを見ていると、「へヴィーメタル大百科」とかいう番組をやっていて、スコーピオンズ、デフレパード、レッド・ツェッペリン、レインボー、マイケル・シェンカー、オジー・オズボーンといった有名所から、シン・リジィ、トゥイステッド・シスターズ、ポイズン、スキッドロウ、クワイエット・ライオット、ラットなんて「あの人は今?」な感じのバンドまでいろいろやってくれまして、80年代の若者である私は懐かしさに溺れてしまいました。
 で、バンド名やメンバーなど、まだまだすらすらと記憶から取り出せるので、「おお、まだ覚えているものだなあ」と思ったのですが、ふとレッド・ツェッペリンのメンバーを思い出そうとして「ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズにジョン・ボンゾ・ボーナムに・・・おや、ヴォーカルはなんだっけ。あの金髪の甲高い声の・・・あれ?」となぜか度忘れ。こういうのを一つ思い出せないと脳細胞がたくさん死ぬとか申します。やばい、あの人だよあの人。顔も声も歌っていた歌もいくらでも出てくるがなぜか名前が・・・。
 で、ロバート・プラントという正解が出てくるまでに2時間かかりました。危ないところでした。まだ私の記憶というか、脳細胞は大丈夫らしいです・・・。
 

2010年10月05日(火)
 まだまだ日中は気温が上がりますが・・・しかし風がぜんぜん夏場と違いますね。窓を開けているとすーっと涼しい。皆様いかがお過ごしですか。
 そういえば、逮捕された大阪地検の元検察幹部たちが、「検察のストーリーにはめられて逮捕された」とか言っているようですが、つい最近まで自分らがやっていたことなのに笑ってしまいますというか、自分らが日頃やってきたことだけによく分かると言いますか。要するに検察ってストーリーテラーの集団、物語作家さんの集団みたいなもんなんですね。で、「こういう筋書きだとこいつを犯人にしちゃえ。面白いから」といった感じで・・・そのへんの犯罪ドラマを見て我々がいい加減なことを言っているのと大して違わないことをするのが仕事らしい。つまり事件捜査って創作活動なんですね。じゃあいちいち「このストーリーはフィクションです」といったただし書きもつけてもらわないと困りますな。実際、このところ何回もフィクションのストーリー展開が多かったようだし。架空の人物ではなく、実在の被告人を相手にしているのだから、絶対にノンフィクションじゃないと困るわけなんですが、実情はそういうわけなんですかね。
 ◆  ◆  ◆
 近況を少し書きますと、私は勲章本を脱稿してからしばらく休憩中。で、妻の玲子が必死に「軍服の歴史5000年」のイラストを描いています・・・これがようやく、第1次世界大戦まで片づきそうでして、20世紀に入ったんです。いよいよ最近ですねえ。しかし第1次大戦の資料の少ないことと言ったら・・・山のようにある第2次大戦とは大違いで、まるで分かりません。大体のところはわかりますがディテールとなると。有名どころのはずのドイツ軍なんかも何種類も軍服があって、しかもきちんとした資料はぜんぜん出回っていません。英軍にしても、私もあの当時の将校の階級章が肩章じゃなくて袖章だったことを知りませんでしたし・・・。いや、なかなか大変でございます。

2010年9月28日(火)
 ちょっと新聞を見ていますと・・・年末の第九コンサートの予告、来年の干支のうさぎの置物の出荷開始、クリスマスケーキの予約開始・・・などなどと、9月だというのにすっかり年末モードになっております。このへん、一年の内でいちばん転換が早い、とにかく駆け足だなと、毎年おもうところですね。ちょっと前まで真夏全開だったのに、もはや年末年始の心配をするようになりました。そういえば年賀状の予約とかいうのもどこかで見かけた気がします。半袖シャツの人も急速に見なくなり、9月最終週にして冬服を出している人も見かけます。かくいう私もすでに冬服に切り替えてしまいました。
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 なにやら面白くないニュースだらけですが、時事ネタを基本的に相手にしない、というのが本ブログの方針ですのでなんにも申しません。ただ、面白くないなあ、とだけ・・・。日本って国は大丈夫なんですかねえ。

2010年9月24日(金)
 いいですねえ・・・めっきり秋の空気となりました。しかしつい2、3日前までは真夏の猛暑が残っていたので、この急転ぶりには驚かされます。そんなわけで、私も今年は、もう真夏の感じの服装は打ち止めとして、例え今後、少し暑いのがぶり返すことがあっても、もはや真っ白の上下とか麦わらの帽子とかいうのは使わないつもりです。とりあえず今のところは、夏物のスーツなんかで、ニットタイじゃなくてシルクのネクタイに替え、徐々に秋物に替えていきます、はい。
 そういえば、先日(8月30日放映)の名古屋テレビでの番組「キングコングのなんでもかんでも」というのですが、そこで私が「戦史・服飾史研究家の辻元よしふみさん」として2、3度、登場いたしましたけれど、これを岐阜県在住で録画してくださった方がおられまして、それを贈って下さったため、私どもも拝見することができました。いやあ、ほんのちょっとではありますが、自分の名前が読み上げられるとビビリますね。その内容は学生服のあれこれの蘊蓄について、あること、ないことを闘わせるというような趣向ですが・・・そこで取り上げていたボンタンについて一言。学生ズボンの変型ものとして有名なボンタンですけれど、いくつか説はあるのですね。@ズボン・パンタロンの略A果物のボンタンの砂糖漬けから──なんてところが有力説。私はここではAを挙げておきましたが・・・というのは、土管からとったドカンなんて変型ズボンもあり、まあ形から付ける名称だろうということです。が、まあ本当のところはっきりはしない、というのが真相でしょうね。
 左胸のポケットはなんなのか・・・というのも話題になりました。あれはもともとスーツの左胸にもあるポケットですが、本来はあの位置は軍服の勲章が着く位置、その代わりとしてポケットチーフを挿すようになったわけで、そもそもは装飾用、ということです。古い時代の軍服には胸ポケットなんてないんですね。だから、あれは19世紀末ごろに現れた勲章のリボンの代用品、というわけです。
 そんなこんなでしたが、まあ学生服自体については私はそんなに詳しいわけじゃないのでタイしたことは言えなかったのですが、そもそもナポレオン三世時代のフランス式の軍服が原形だろうというのはひとつの定説ですね。初期の日本陸軍の軍服もそうだし、まあああいう暗い色の詰め襟服というのは19世紀の軍服発祥だというのは間違いないところです。

2010年9月20日(月)
 うちの会社が東銀座に移転いたしました。私も先週から銀座に通勤しております。それで今日はちょっと気分転換に近所の百貨店にでも、と思い、新装成ったばかりの「銀座三越」を見てきましたけれど・・・確かに奇麗になりました。それにお店の構成もぐっとグレードが上がったような。紳士用品のフロアを見ていますと、ちょっと目に付くコーナー・・・何だろうと思えばトム・フォードです。バッグのコーナーを見ると大場製鞄とか、スウェイン・アデニーブリッグとか一流どころがずらり。靴のコーナーもなかなか面白く、ブランキーニの緑色のブーツが目を引きました。それから、おや、なかなか格好いいジャケットがあるな、と思い、近寄ってみるとタキザワシゲル・コンフォートでした。確かにこれは目を引きましたね。タイのコーナーには手結びのボータイが並んでおり、これは立派。
 そんなこんなで、ひととおりなんでもある感があって、以前とは面目を一新しておりますですね。前に東京駅の大丸が新装成ったときの感じを思い出させます。見ていて楽しい百貨店になったと思う。なにしろこの業態は逆風ですが、しかしなきゃないで寂しいですよ、なんでもかんでも安売り店では。西友みたいな店も三越みたいな店も、欲しいですね。
 お客さんもまだまだ様子見ということで、たくさんおりまして、ここだけ見ていると不景気も嘘のように見えます。
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 先日、書きましたレッグマジックをちょっとやってみましたけれど・・・かなりきついですね。見るのと実際にやるのではかなり違います。60秒やるのがかなりしんどい。それだけ効果があるということなんでしょう。私は初日、7セットほどやってみました。効果があるといいのですが・・・。

2010年9月15日(水)
 私、胸板は1メートル4センチほどありまして、ときとして痩せぎすな人からかえって羨ましがられることもあります。それはいいのです。スーツを着ても似合うと言われがちで結構なことです。しかし下半身もでかいのですね。ウエストは85センチほどですから、細くもないがまあまあ。それでヒップが98センチほどあります・・・ここがでかい。それから太ももも太すぎる。ざっと測ると片脚が周囲58センチほどあります。
 要するに。下半身デブであります。体重を落とすには下半身をどうにかしないといけないわけです。
 それで、この際、近頃よく宣伝されてるレッグマジックというのを買ってみることにしました。効くか効かないか分かりません。とにかく効果があればいうことはないので、試してみます。宣伝にいわく60秒で効果が出る・・・それはさすがに無理でしょう。きっと5分なり10分なりやらないと駄目と思いますが、ただ脚の内側に負荷がかかるのは確かだと思うので、まあ試してみます。
 効果があったらまた、このへんになんか書きます・・・。
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 うちのご近所にアイリスギルド、という銀細工のお店がありまして、こちらはサイト公開はしていず、mixiだけでの店舗案内公開、ということのようですが、注文するとオーダーメイドで装飾品を作ってくれます。定価というのもなく、もうほとんど実費に近い料金で指輪でもペンダントでも製作してくれるのですが・・・このほど私は無理を言いまして、鉄十字勲章形のカフスボタン、というのを作ってもらいました。中央に自分の頭文字のY、下部に生年の1967という数字を彫り込んでもらいました。とにかくこんなものは世界で一つだけだと思いますので、喜んでおります。

2010年9月10日(金)
 台風一発でぐうっと風が秋めいてきましたね。まだまだ日中は30度ではありますが、もはや暑さのピークは過ぎたようです。はっきり申しましてね・・・もう夏というのは昔から嫌いです。夏なんて物はなければいいとさえ思っている(夏が書き入れ時、という業界の皆様には申し訳ありません)。そんなわけで、一刻も早く夏なんぞは終わって欲しいと思っておりますが、気象庁によりますと、まあ23、24日ごろまでは30度の暑さが続くのではないか、とのこと。いずれにしても35度が当たり前、という日々は終わった模様でありますね。
 ちなみにあの土砂降りの台風の日に、私は銀座のサローネ・オンダータさんに伺っておりました。都心もやばいことになっておりまして、路面が川のようになっておりましたけれども・・・なんとか無事に到着致しまして、やはり今年の同社の一押しである。タキザワシゲル×ドーメルのスペシャル生地の中から、アマデウスでダブル、そして王道の紺色・金ボタン・ブレザーを仕立ててもらうことにいたしました。亡き落合正勝先生も「ブレザーは出来るだけ高級なものを」と書いておられましたけれど、私はこれまで持っていた物がちょっと不満であったのです。まあ、はっきり言って学生服くさい、それにちょっと体形が太っていた頃に作ったので、今となっては合わないのですね、それで、「ここで紺色のブレザーがあると便利だけどなあ」というときって確かにありますね、今日は何を着ていこうかな、というときに、とりあえずブレザーにしてみるか、という日。スーツじゃちょっと堅いかな、しかしそこそこ決めてもみたい、という具合のときにいいんですけど、確かにそこでは相応のものじゃないといけない。もっともオーソドックスなものだけに、生地の良しあしがはっきり出ます。悪い物はそのへんの学生さんの制服に見えてしまう。大人のものに見えません。
 ということで、アマデウスの光沢有る生地ならいうことなし・・・ですが、お値段も相応にします。ところが今月内ですと、オンダータさんではドーメルの生地を特別価格で提供して下さるのですね。そんなこともあって、迷わず決めました。雨の中、伺った甲斐がありましたね。
 そんなわけで、今行くと、スペシャルな生地が非常に割安、ということですので、別に私は回し者じゃありませんが(!)、お薦め致します。今月のメンズEXにも取り上げられているように、きちんとした構築感と適度な軽快さを併せ持つ・・・それがタキザワシゲルさんの持ち味ですね。このさじ加減が確かに絶妙です。そんなことで、私も今回オーダーしたブレザーの出来上がりが楽しみであります。
 

2010年9月03日(金)
 昨日、銀座のサローネ・オンダータさんにて、マッゾリーニ・グローヴの受注会と同社海外営業部長ダニエラ女史の歓迎パーティーがありまして、同社の手袋を所有している私も妻ともども、この集いに招かれた次第です・・・で、今回はオンダータの2軒お隣にあるイタリアン・レストランを会場にしておりました。
 ダニエラさんは20代半ばの若さで、世界を股に掛けて活躍する才媛でありまして、私どもはたまたま滝沢滋社長にお見せするために持参していた、次の本のためのイラストを見せまして、私どもが夫婦で歴史と服飾に関する本を出していることを、拙い英語で説明いたしました。しかしなんですね、普通のありきたりな会話ならともかく、歴史的な武具とか服装の説明を英語で外国人にするのは本当に難しいです。たとえば日本の甲冑の説明をするとなると、それが家康の具足である場合、「ドゥ・ユー・ノウ・トクガワ・イエヤス? ザ・ファースト・ショーグン」といった具合の会話から始まりまして、なんとも苦労しましたけれど、そもそも欧州の題材も多いので・・・たとえばハプスブルク家のフランツ・ヨーゼフ皇帝などというと即座に分かってくださいました。このへんはむしろ日本の方よりも感度が良いのは当然ですね。
 それで、私が妻の玲子を指しながら「シー・ウォンツ・ユア・グローヴ」と申しましてですね・・・ちゃんとビジネスのことは敏感に察知してくれまして、玲子は同社の顧客名簿に名前を加えることとなりました。目が覚めるようなサックスブルー・・・これ、じつは私の持っている手袋にも部分使用している色合いですが、これを気に入ってオーダー。出来上がりが楽しみであります。ちなみにできるのは11月上旬、さすがに少しは涼しくなっているのじゃないでしょうか。いやあ、このところの残暑からいうと、なんか信じられませんが。
 滝沢社長にもイラストをご覧頂きまして、難航しつつもなんとか進捗している出版計画をご説明いたしました。「出版記念会をやりましょうよ」とうれしいお話をいただいたりしまして。
 そのあとはオンダータの林店長とお話ししておりましたが、同氏のお子さんの写真を携帯電話の画面で拝見・・・かわいらしいこと! 林さんからは、前に予約しておいたブレザーの生地の候補を見せて頂きました、いまのところはドーメルかしら、という感じであります、はい。これもいいものが出来そうであります。
 そこのお店のパスタが非常に美味でありました。生ハムがうまいと玲子も喜んでおりました。そんなこんなで、非常に楽しいひとときを過ごしました、サローネ・オンダータの滝沢社長、林店長、ほかの皆様、ありがとうございました。



2010年8月27日(金)
 たまたま月刊「文藝春秋」を手にして、先頃、芥川賞に輝いた赤染晶子さんの「乙女の密告」という小説を通読しました。それで、読んでみまして率直な感想といいますと、「現代小説ってどんどん、とっつきにくくなるんだな」というものでした。語彙は平易だし、ものすごく難解というわけではないのだけれど、どこかの大学の暗唱コンテストで、あの「アンネの日記」を披露することになる「乙女」(というのがまたなんだか、どういう定義なのか分かりにくいのですが)と称される女子学生が、まあ多少の人間関係がからんでいくなか、最終的に「日記」の最大の謎、誰がアンネ一家をゲシュタポに密告したか、という点に思い当たってしまう、というようなお話なわけですけれど・・・。非常にこう、こしらえあげたというか、よく作り上げたというか、芝居の戯曲のようなというか、ああいう流れで練り上げた作者は大した頭脳の持ち主だな、ということに感心するのではありますが、非常にぶっちゃけた話、小説として面白いのかどうか、よく分かりませんでした。
 ずばり、読んでいて疲労します。そして、なんといいますか・・・文学というのも、結局は太宰治だとか三島由紀夫の時代でおおむね終わっていて、それ以後に無理に苦し紛れに作り出している物は蛇足の蛇足を繰り返しているだけ何ではないか・・・ま、これは音楽とか詩とか絵画とか、どの分野にも言えますけどね。
 いえ、すごく作者が苦労して、力を振り絞って書いていると感じるので、好感は持ちました。受賞の理由もそこだと思います。楽に書いていない、「アンネの日記」と格闘していますよね、作品化するまでに。そこはすごく買います。
 ・・・なんか偉そうに批評めいたことを書きましたが、近頃はもう小説という物をほとんど読みません。読むとしても近代文学の、田山花袋とか鴎外とかばかり。私はもう現代物はついていけないみたいですね。要するに現代文学音痴、というわけですので、あまりご参考にもならない駄弁でございました・・・。

2010年8月21日(土)
 「魔法使いの弟子」という映画を見てきました。ニコラス・ケイジの新作でして、またそのニコラスやジェリー・ブラッカイマーほか、制作や監督は「ナショナル・トレジャー」のチーム、だそうです。一言で言えば、ブラッカイマー印のディズニー映画らしく、そつなく完璧に見事な娯楽作品であります。アクションあり、恋愛あり、少年の成長あり、泣かせどころあり、まあ求められているものはすべてクリア、というんでしょうか。無駄は一つもないというのでしょうか。娯楽作品のお手本みたいな一本でした。
 時代は8世紀、あのアーサー王の時代。偉大な魔術師マーリンと邪悪な魔女モルガン・ル・フェが争っていた時代からお話が始まりまして、一時的に封印されているモルガンを完全に打ち破るべく、マーリンの弟子であるニコラス・ケイジが1000年以上の時を超えてマーリンの後継者を捜し求める・・・という感じ。さてその運命の後継者は、現代のニューヨークのまるきり冴えない少年なのでありました・・・このへんはハリー・ポッターなんかと同じようなノリですね。
 ロン毛のニコラス・ケイジは格好いいです。はっきりいって現代人の役よりこういうファンタジーとか時代劇の方が似合うと思う。敵役の悪の魔法使いもなかなか魅力的。どうもやはりブラッカイマー制作の「プリンス・オブ・ペルシャ」で商人の役をやっていた人らしい。それから主人公である魔法使いの弟子ですね、これの子役をやっている人がすごく上手いと思った。どうも「ナイト・ミュージアム」シリーズの子役の人らしい。それに比べると成人後の主人公のほうはちょっと弱いかもしれません。その彼女として登場するヒロイン役のテレサ・パーカーという女優さんが非常に魅力的です。オーストラリア出身の期待の若手女優さんらしいです。
 そして、タイトルの「魔法使いの弟子」とは、そもそもはあの1940年のディズニー・アニメ「ファンタジア」の中の一編から採られていまして、その元ネタといえば、ミッキー・マウスが未熟者の魔法使いの弟子となって、ホウキに水くみをさせるけど止め方が分からなくて大騒動に、というお話でしたけれど・・・本作の元ネタというとそれだけなんですけれど、ちゃんとこの元ネタに敬意をはらったホウキ大活躍のシーンが出てきてオールド・ファンもにんまり、ということになっております。
 2時間ちょっとと長からず短からず、展開も安定していて、しばしばブッラカイマー作品にみられる筋の読み取りにくさもないです。安心マーク付きの作品でございました。

2010年8月17日(火)
 先日、ふと窓から外を見ていて、私の家からも建設中のスカイツリーがはっきり見えることを発見しました。浦安からも見えるんですねえ・・・いかに大きいか、ということです。しかもまだ下の展望台までの状態ですから、完成すればもっとよく見えるでしょう。


2010年8月12日(木)
 なんなのでしょうか。「NHKの解説委員室副委員長の影山日出夫さん(56)が、NHK放送センター(東京都渋谷区)内で首をつっている状態で発見された。治療中だったが、翌日夕、死亡が確認された。自殺を図ったとみられている。なぜ職場を選んだのだろうか、という疑問の声も出ている」(J−CAST)ということですが、第一報を聞いていましたが、結局お亡くなりになったようです。どうしても一般的には、天下のNHKの解説副委員長にまでなり、政治番組の司会まで任されているような身なのに、なんの不足があって、というような感じでしょうが、人生は人それぞれ、悩みも人それぞれ。仕事のことか、プライベートのことか、とにかくなんかあったのでしょう。
 そういえば先日は産休中の女子アナウンサーの自殺も報じられました。テレビの世界というのも独特のプレッシャーがありそうで、悩みは深いのかもしれません。
 ところで、先日「テレビ局から取材を受けた」とちょっと書きました。それは名古屋テレビさんだったのですが、それで今日、連絡があって、その私の名前が出てきそうな番組は、8月30日に名古屋地区でオンエアするキングコングの番組、だそうです。が、関東在住の私にはよく分からないですねえ・・・ただ素材を送ってもらえそうですが。
 東海地方の皆様、私に代わって見ておいてくださいませ(笑)。もっともどういう取り上げ方なのか、どの程度、出ているのか分かりませんので、なんともかんともですが。

2010年8月03日(火)
 暑い毎日ですが、私の住んでいるあたりは今のところ、35℃超えということはなく、まあ32、3℃止まりなんで、まあ我慢できております。中部、関西地方の皆様はさぞかしきついことだろうと・・・私も両親が中部地方の出ですから、名古屋近辺の夏の暑さというのは知っております。たまに新幹線で行っても、名古屋駅で自動ドアが開いた瞬間「うわ。なんだこれは」と思いますよね。ちょっと次元が違う感じ。まあ、関東近辺でも熊谷がありますけれど・・・暑さの名所といいますと。
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 なんだかあちらこちらで、じつは111歳と言っていたけど亡くなっていたとか、113歳と言っていたけど行方不明、また108歳のはずだが消息不明・・・などなどと、高齢者のお話が出てきております。ある年齢以後、ほったらかしにしておけば、そのまま行方不明になって、書類上「いつまでも死なない」という人が出てきます。これ、探せばもっとたくさんいるのかもしれません。こうなると、100歳以上がいっぱいいるとか、日本の平均年齢がまた上昇したとかいっていますが、統計上、こういう行方不明者もたくさん入っているのではないか。なんか信用できない感じがしてきました。
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 妻がふと、ご近所の彫金、銀細工のお店に立ち寄りました。前から気になっていたお店なんですけれど・・・そしたらそのお店のオーナーさんは若い方で、27歳で心臓病で心肺停止になり、「一度死んだ」のだとか。それ以来、「会社勤めでなんとなく暮らしていくのではなく、一度だけの人生を自分の思うように生きたい」と独立、出店されたそうです。
 そういうお話を聞くと、心が動かされるこの頃です。サラリーマンというのも所詮は人の仕事の肩代わり、社長の下請けですからね。自分の仕事じゃない。偉い人たちが世の中にはたくさんいるな、と思うわけです・・・。

2010年7月27日(火)
今年はなかなかの猛暑ですね、なんでもモスクワで36度とか記録的な暑さだそうです。なんとも近頃の地球の気象は予測できませんね。
 そんな暑いさなかですが、私はちょっと銀座のサローネ・オンダータの林店長にご連絡しまして、冬物の予約を致しました。この35度超えのいまどきに、真冬のコートなんかの話をしているのも変な物ですが、しかし、服飾業界的にはあと三週間ほどしてお盆が過ぎるともういっせいに冬物! そんなわけなんで、7月末に冬物の打ち合わせをするのもさして奇妙ではありません。林さんも「業界に入った頃は違和感がありましたが、今ではすっかり慣れました、お盆を過ぎるとばっちり、秋の服に着替えます」とのこと。
 ちょっと「高級軍人みたいな」コートと、それからひとつは欲しい「すごく高級感のあるブレザー」を頼むつもりであります。
 今から楽しみでありますね・・・。
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 ところでさきごろ、あるテレビ局さんから電話取材を受けました。ある蘊蓄トーク番組で軍服と学生服の関係について特集するので、その中で「戦史・服飾史研究家の辻元よしふみさんによると」といって紹介したいのだそうです。驚きましたね・・・版元さんに照会して、私の連絡先を調べたそうですが、私としては、私みたいな無名な研究家をよくも探し出したというか、おそらく私の著書「スーツ=軍服!?」(彩流社)が目に留まったのでしょうが、よくこう、自分でもマニアックと思われる書物を探したというか・・・テレビ局の取材力ってすごいな、と素直に感心いたしました。

2010年7月23日(金)
 M・ナイト・シャマラン監督の新作「エアベンダー」という映画を見てきました。これはもともとはアメリカのテレビアニメが下敷きで、その原作の方の題名はなんと「アバター」だったらしい。さすがにいまさらこの題名もつけられなかった、ということでしょうか。監督がインド出身ということもあるのか、また元の作品のテイストもおそらくそうなのでしょうが、中国や日本を思わせる東洋的な世界観、なのに演じているのは西欧人やインド人など多国籍の俳優さんたち、使われる言葉は英語、そしてアクションは太極拳かカンフーみたいな感じ・・・とにかく摩訶不思議な作風です。ファンタジーとしてはありがちなのでしょうが、火、気、水、土の4大元素を司る四か国が調和を保っていた世界。それぞれの国には元素を自由に操れるベンダーが存在し(たとえば気のベンダーはエアベンダーな訳です)、その中でも四元素をすべて自在に用いるのがアバターという超人なのだとか。しかもそのアバターは、ダライ・ラマみたいに何度でも転生して再来するのだそうです。
 さてそれで、12歳にして自分がアバターであると告げられたエアベンダーの少年、アンが本作の主人公ですが、その重責に堪えきれず、責任放棄して逃げてしまう。あるところに身を潜めて、冷凍冬眠状態で、なんと100年も眠りについてしまう。そのために、世の中は乱れ、特に好戦的な火の国が世界征服をたくらんで滅茶苦茶になっている、というのが基本の設定です。
 アンを演じる役者さんが見事な武芸の技を見せますが、テコンドーのチャンピオンというすご腕なんだそうです。本物の武芸者なんですね。一方、そのライバルとして出現する火の国の王子役に、「スラムドッグ$ミリオネア」の主役を演じた人が出ていて、こっちもかなり切れのある動きをしますが、実は彼もテコンドーの達人なんですってね。そんなわけでかなり本格的なカンフー・アクション映画のような魅力もあります。さらに特撮で盛り上げる四つの力の絶大な効果・・・見ていて胸がすく感じで爽快です。
 本作は3部作の発端編ですので、まだまだ展開はこれから、という感じなんですが、すでに山場あり、泣かせ場ありで、なかなかスケール感もあって今後が楽しみです・・・問題としては、ちゃんと続編も作ってくれるのだろうか、という点。ときどきありますからね、連作の予定だったとか打ち切りになっちゃう作品が。本作は完全に「つづく」という終わり方なんで、絶対に3部作を完結して欲しいです。
 

2010年7月17日(土)
 梅雨明けしたそうですね。しかし各地で大きな被害が出ている様子。毎年、梅雨の末期に水害が出るものですが、今年は激しかったようで。
 ところで私どもはその梅雨空が残る中、ちょっと青森まで行ってきました。ここ数日、夏休みが取れたもので・・・。いや、今年は選挙とW杯のせいで少ないのですが。で、まずは浅虫温泉の「宿屋つばき」に一泊。こじんまりしたとても静かでいい宿屋でした。夜は津軽三味線の演奏など聞いて、食事も最高。あれで一人1万円そこそこというのはお安い。そして翌日は、いま、青森県立美術館でやっている「上田信」展に行ってきました。上田先生は青森のご出身なのですね。しかしまあ、上田先生は千葉県在住、本当なら御作品もお願いすれば御近所で拝見できるわけですが、なぜかわざわざ青森の地で・・・。しかし120点もの作品が並んで圧巻でした。戦車や軍艦、ガンダムなどのプラモデルの箱絵、表紙絵、初期の習作から最近のものまで。それに、今同じ美術館でやっているロボット展では、やはり上田先生の作品のほか、高荷義之先生、根本圭助先生、そしてこれらの先生の師である御大・小松崎茂先生の原画も展示されています。
 あの三内丸山遺跡のお隣で、はっきりいって青森市民にとってもけっこう行きづらいところにある美術館ですが、広いこと広いこと、私どもはちょっと、そのロボット展と上田信展以外は見ることができませんでした。
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 こちらに戻ってきて今度は、出版美術家連盟理事で、玲子がお世話になっている麻利邑みみ先生の個展を見に銀座まで行きました。昭和7年に建ったというレトロなビルの一室を借りきった個展は、画家の先生とお客さんの距離がとても近くて、いい感じでした。もともと洋画を学んだ後、「油絵の具の匂いが嫌いで」日本画の画材を用いるようになった、という独特の画風。とにかく個展のやり方とか、作品の額装の仕方といったことまで、いろいろと教えていただき、イラストの世界に入って日の浅い玲子には非常に刺激になったようでした。麻利邑先生、ありがとうございました。
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 そのあと、たまたまある懸賞で商品券をもらった南青山の「ヴァルカナイズ・ロンドン」へ足をのばしました。ヴァルカン・ファイバーのトランクで有名なグローブ・トロッターほか英国のブランド、ジョン・スメドレーやハケット・ロンドン、フォックス・アンブレラ、スウェイン・エドニー&ブリッグ、ターンブル&アッサーなどなどが目白押しの店内であります。ふんふんと見て行きながら、とにかく目に付いたのが緑色のグローブ・トロッター。私は日頃から黒いものを愛用していますが、この緑色は素晴らしい色なので、さっそく買い込むことに。なんでも英国では緑が一番人気、だとか。

2010年7月12日(月)
 選挙とW杯が終わった、選挙とW杯が終わった!! いやあ・・・嬉しいです。結果がどうであっても、とにかく終わってくれるのが嬉しいのであります。ああ、面倒くさかった。いいえ、関係の皆様には申し訳ない、しかしこと新聞社なんかに身を置く自分としては、こういう風にしか言えません。これがまた決勝が11日で選挙の日と重なることは前から分かっていましたが、本当にこれで一度に片づきました。
 選挙のほう・・・これはもう、民主党のオウンゴールというのですか、「消費税」に尽きますね。ほかの要素ってのはあまり影響なくて、とにかく直前にあんなタイミングで言い出すという、あのセンスはちょっと・・・ま、理解できません。国民一般に消費税の増税自体はある程度、覚悟はできているようなんですが、しかし別に喜んで増税を認めるわけじゃない、いやいやながら仕方なく、なんですねあくまで。そこらの空気がわからないとしたら、困ったものです。
 W杯のほう・・・あのタコさんがすごい。パウル君ね。本当に全部当ててしまいました。偶然としても、それで全部的中させるというのは確率的にはものすごいことじゃなかろうかと。どこかで、あれは人為的に操作しているのでは、なんてまた疑る人がいるようですが、それならそれで、操作した人物がいたとして、その人が試合の予想を全部当てたことになるのだから、それはそれですごいでしょう。なんでもタコの寿命は3年ほどなので、パウル君のW杯予想はこれで「引退」となりそうだとか。
 とにかくこの夏は、これからうんと楽になりそうであります・・・。
 

2010年7月09日(金)
 ちょっとこう、ショックなというか、まあ問題が起こったりしています。まあそれについてはあれこれと言い立てても仕方ないので。それにしてもいろいろ起こりますねえ。よく一般論として、「何不自由なく幸せそうな人」が、少し立ち入ってみてみると様々な問題を抱えている、そんなわけで、自分ばかり不幸で、他人はうまくいっている、などと思いこむのは妄想である、という言い方があります。
 うちなども、まあ仕事はあるし、家族はあるし、相応にやっているように見えるかも知れませんが、やはり立ち入りますといろいろ、問題があるわけです。しかしどなたもそうですが、個別のいろいろの問題を人様に言ったり、世間様に発表したりはしない。
 特にですね、身体の不調系の問題などは、他人には分からないんですね、一般に。
 何事もなく平穏無事、なんて人間はいないわけで、どなたもそうだと思います。そして、私とか私の身内もそうなんだ、というだけ、ちょっと書いておきます。なんのことか分からない感じで恐縮ですが、おつきあいのある方には追い追い・・・。
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 ふと、昨日の深夜、かつて住んでいた新浦安の辺りを車で走っていて、よく行ったレストラン「アルル」を見てみると・・・おや、看板が違う? 「ビストロ44」という看板に代わっておりまして、これもショック。調べると、この新しいお店は6月2日に開店とのこと。よってアルルは春には撤退したらしい・・・昨秋に伺ったのが最後になってしまいました。なじみのお店が消えていくとこれまた寂しいです。

2010年7月05日(日)
 個人的にいいことですけれども、この1年間、かかりきりになっていた勲章にかんする原稿がようやく完成しました。まるまる1年間、400字の原稿用紙にして1200枚を超えています・・・去年、春に病気になり、6月に退院して後、7月から取りかかったのですけれど、世界中の勲章を取り扱う、という目論見があまりに向こう見ずで、とんでもないものになりました。
 とはいえ、これから校正を重ね、イラストを描いてもらい、資料や写真を集め、というわけですから、実際に刊行できるのは本当に数年後になるかもしれませんが、とにもかくにも初稿が出来上がった、というのは嬉しいです。

2010年6月30日(水)
 サッカー残念でしたねえ・・・あそこまで頑張ったのだから、無念だろうと思います。ところで昨日は11時すぎに電車で帰宅しましたが、さすがに空いていました。ところがその車内である女性が連れの男性に「へえ、これで勝つとなんなの?」「ベスト8だよ」「どことやってるの?」「パラグアイ」「ふーん、それ、強いの?」とまるで興味ないのが丸出しな会話をしていまして、ああ、こういう人もいるのだな、と思いました。
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 今日、こんなメールが来ました。「この度、株式会社ワールドでは、この春夏商品をもちましてHarrodsブランドの取り扱いを終了させていただくこととなりました」ということで、ハロッズが撤退してしまうようです。けっこう、いろいろとここの商品を買いましたので・・・もっとも、ちょっとこのところ買ってませんでしたが、残念ですね。丸ビル前の店舗も撤退してしまうのでしょうが。
 こう、いくぶん景気が戻ってきているような話もありますけれど、乗り切れないというこういうお話も多く、なんとも・・・です。

2010年6月25日(金)
 さきほど、日本がデンマークを下して決勝進出したわけですが・・・細かいことは詳しい方たちに譲りますが、今回の重要な要素として、「正直、あまり国民が事前に期待していなかった」というのがよく働いているのでは、と思います。すべて格上の相手ですから3連敗しても不思議ではなかったわけで、いつものような根拠のないバカ騒ぎはなかった。おまけにテレビ局が、治安状況の悪い現地ということで、舞いあがったしつこい報道をしていないというのも、結局いいのではないかと。
 私は五輪でもW杯でも、応援するのはいいが、選手にプレッシャーをかけるのはまったくよろしくない、と常々思っております。よけいな下馬評を立てず、冷静沈着に、淡々として、試合に臨む選手を見守ることが大事なのではないか。
 一方のデンマークは、過去の記事など読み返すと、今回予選の組み合わせは楽勝、うまくいけば全勝、悪くてもオランダに負けるだけで、日本とカメルーンなど眼中になし、といった報道一色だったらしい。おそらくそんな調子だったから、カメルーンにも先制され、日本には敗北したのではないか。
 次のパラグアイ戦は29日の23時になるのでしょうか、確か。とにかく今後も冷静に、と思うわけであります。

2010年6月19日(土)
 世間的にはサッカーが盛り上がっているわけでありましょう・・・今日も試合があるわけですね。しかして、私どものようなマスコミの仕事をしている者にとってはひたすらまあ、なんです。内容がどうこうというより、とにかく迷惑な時間帯なんですね、正直に申しまして。夜の時間帯の試合っていうのは非常に困るのです、我々としては。つまりいわゆる締め切り時間にまったく重なるわけです。
 今年はこのW杯に、まもなく選挙に、といろいろ重なってしまうので、こういう業界の人らは夏休みが取れないとか、縮小とかいうことになりがちなわけであります。じつのところ私なども他人事じゃないのでありまして。
 正直に申しまして、仕事柄でいえば、あれもこれもどれもこれも、それはそれなりに大事なニュースなんでしょうが、面倒くさいの一言に尽きます。
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 ところで、消費税10%なんてかなり言い出しましたよね、昨日あたりから。とうとう来ちゃいますね。1000円のもの買って100円、これでも痛い。1万円のもの買って1000円、これはかなり痛い。そして100万円のものを買うと10万円。こう考えると非常に痛い。高いもの買うなら今のうちですね、いよいよ。
 

2010年6月10日(木)
 ロイター電にこんな記事がありました。「[ロンドン 9日 ロイター] 考古学の国際調査チームは2日、2008年にアルメニアの洞窟(どうくつ)で発見された革靴について、約5500年前のものであることが判明したと発表した。エジプト・ギザの大ピラミッドよりも1000年、英国の遺跡ストーンヘンジよりも400年前のものとなるが、洞窟内が低温で乾燥していたため、完ぺきな保存状態で発見されていた。見つかった靴は牛革製の片足分で、靴ひもが付いており、履く人の足にフィットする形に作られている。サイズは長さ24.5センチ、幅7.6─10センチほどで、紀元前3500年ごろのものだという」・・・ということでして、それにしても5500年前とは驚かされますし、それがちゃんと靴ひもがついた革靴である、というのも驚きます。とにかく靴はそもそも遺物が少なくて、ほんの2,300年前のものでもなかなか残っておりません。やはり割と靴というものは消耗品で、衣服と比べてもあんまりきちんと保存しておこう、ということがなく、持ち主がなくなってしまうと、それっきりになってしまうことが多く、そして手入れを怠るとたちまち劣化するし、ということになりがちのようです。
 じつは、いつか靴の歴史についてもちゃんと研究してみたいと思っておりまして、こんな記事にも興味をひかれました。
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 近況のご報告。妻はようやく「軍服の歴史5000年」の挿絵が19〜20世紀に入りました。いよいよ大詰めです・・・しかしその前に、日本の鎧や中国の鎧を描いていましたが、非常に苦労しておりました。とくに日本の甲冑の威し糸の表現が難しい、とのことです。下手に扱うと、ただの縦線みたいになってしまう、一本一本が独立した平糸が連なっている感じを出すのは難しい、というのであります。
 私の方は「勲章の歴史」を・・・こっちは西アジア、中東に到達。言葉が分からないのでやはりあまり突っ込んだ話は書けません。イランなんて、王政時代はともかく、イスラム革命の後はどうなっているのかさっぱり分かりません。欧州は情報が多すぎて困りましたが、このあたりはなにがなんだか分からないんが大変です。

2010年6月03日(木)
 昨年、鳩山総理が就任した時に自分がこのブログに書いた文章を読みなおしてみましたら、こんなことを私は書いていた。「・・・暴こうとしたり、旧例をいじくったり、人事を変えようとすると必ず、「現実的じゃない」とか「国際的にどうのこうの」とか「効率が悪い」とか「混乱する」とか「株価が下がる」とかいって邪魔立てする人が、中央にも地方にもごまんと出てくるでしょう。その尻馬に乗って騒ぐ人も次々に出てくるでしょう。また、取るに足りないことをスキャンダルといって持ち出す馬鹿な人も、すでにいろいろ出てきているし、これからも出てくるでしょう。言葉尻をとらえて「だから経験がない素人は困る」とかいって揚げ足取りばかりする意地悪も出てくるでしょう。そんなわけで一定程度、混乱するぐらいのことは有権者も分かっていたはずですので、安定が好きでずっと50年辛抱してきた国民が、今度は少々、波乱があってもいいから、安定が揺らいでもいいから大掃除してくれ、それさえしてくれれば、ほかのことには目をつぶるのでやってみろ、というのがこないだの選挙結果なんですから、そのおつもりで頑張ってほしいですね」・・・ということで、少々、混乱があってもいいから、というような気分はせいぜい2、3か月しか続かなくて、つぶされてしまったのでしょう。
 まあ、選挙前に首相と小沢幹事長が辞める、なんてのは既定のことと思われ、これで驚いている人なんていないと思います。私はちっとも驚きませんでした。
 次の首相が「邪魔立て」「妨害」「揚げ足取り」のたぐいをかわせるのか、やはりつぶされてしまうのか。見ものだと思います。それで駄目なら・・・また官僚に万事お任せの、表面的にはぼろが出ないけど、裏で何やているか国民は何も知らない政治に逆戻りして終わりでしょうかね。
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 HIRO YANAGIMACHIに注文していた靴が完成しましたので、受け取ってまいりました。なんというかこう・・・ものすごく自分の足形が生々しく出ているんです、もうこんな靴は絶対にそのへんで売っていない。足の癖一つ一つを反映して、きわめて独特のフォルムの靴になりました。これはすごいですね。とにかく難しかった、といわれました。自分の足がそんなに個性的とは、知りませんでした。実に端正、かつ重厚な風格もあり、さすがに日本随一とうたわれる柳町弘之さんの腕前です、これはお見事です。アーチにしっかり載って、踏みしめるとぐっと跳ね返る感覚は、決して既製品では味わえないと思います。ちなみに私は今回、少々、面倒くさい「サイドレースのギリー・シューズ」というのをお願いしました。つま先には左右非対称な穴飾りを開けてもらいまして、これがなんともありそうでない味わいになりました。
 お願いしてからちょうど1年弱ですが、最初のトライアルからでも丸半年かかっています。一度ビスポークしてしまうと、既製が履けなくなると言いますが、ああ、なんかそんな気がします。やはり次元が全然、違うものですね。決してお安いものじゃないのですが、というか普通の感覚だと相当に高い、ということになるんでしょうが、この価値観からいうとまだまだ安いというか、かかってる手間暇からいえばこんなものじゃないとうか、とにかく大変なものです。ぜひ皆様も試してみられることをお薦めします・・・お願いしてから完成まで1年はかかりますので、そのおつもりで。
 

2010年6月01日(火)
ディズニー映画の「プリンス・オブ・ペルシャ」を見てきました。これ、もともとはゲームなんですってね。映画化したのはシェリー・ブラッカイマーなので、まあディズニーランドの出し物を映画化したブラッカイマーの「パイレーツ・オブ・カリビアン」と同じような発想だったらしい。
 ペルシャ帝国・・・なんか設定はあったのですが忘れましたので、どの王朝のペルシャ帝国か知りませんが、要するに今のイランです、ここの第3王子ダスタン(ジェイク・ギレンホール)の活躍を描く活劇であります。しかしこのダスタン王子、本当は王家の生まれではない。ただの孤児だったのだが、王様がなぜか気にいって養子にした、というわけあり。上には王様の実子が二人いるほか、王様の弟の「叔父」にあたる人物(ベン・キングスレー)もいます。この複雑な中で、お話はペルシャ軍が聖都とあがめられるアラムートを攻略したことから始まります。この聖都が、ペルシャの敵国に武器を密輸しているという疑いからペルシャ軍は有無を言わさぬ攻略をするのですが・・・このへん、大量破壊兵器がどうのこうのと難癖をつけて開戦したどこかの国を思い出させますけれど、で、攻略の中心を担ったダスタンは、アラムートのお姫様(ジェマ・アータートン)と敵同士という間柄で出あうわけであります・・・。
 それでまあ、お話の肝として、時間を逆戻りさせる魔法の砂、というものが出てきます。これが後々、特に終盤のあっと言わせるようなエンディングにつながってまいりますが、これは見てのお楽しみにであります。
 そういう「砂」の存在で、一種のタイムトラベルもののような趣向がある作品です。さすがはヒットメーカーのブッラカイマー作品らしくテンポは軽快で娯楽作品として上々の出来、まずもって安心して見ていられます。アクションシーンが目白押しですが、ギレンホールはほとんどのシーンを自分で演じているというから立派です。
 ジェマ・アータートンはまだまだ無名に近い人ですが、「007慰めの報酬」、「タイタンの戦い」に続いて大作出演3連発、この人は今後、ぐーっと出てきそうな人です。なにかこう不思議にコケティッシュな魅力があって、単に美人というか、なかなかこういう味は出せません。使ってみたいと思う監督がいっぱい出てきそうな気がします。
 アクション、映像、ストーリーとバランスの良い、娯楽作品として文句ありません。

2010年5月29日(土)
寒いですね。いや、近年にはなかったぐらい肌寒い。どういうことでしょうか。そういえば社民党が政権を離脱するとかどうとかですが・・・「あ、そう」という感じな人が多いのではないでしょうか。
 さてそれで、実は昨日までちょっと箱根に行っておりました。え、なんでこんな時期に、というのも特に理由はなく、今後もサッカーのW杯とか、選挙とか、いろいろありますので今のうちにちょっと休暇を取った次第です。
 箱根登山鉄道で、富士屋ホテルのある宮ノ下まで出て、そこからさらに何百メートルも下ったところにある堂ケ島温泉というのに行きました。そこの「対星館」という旅館です。こちらは、宮ノ下からこの旅館専用の青い渓谷電車に乗って5分ほど下っていきます。これがなかなかいいんですね。ちゃんと本格的な電車になっていて驚かされます。数年前にアパレル業界から転身した社長さんが、特に力を入れて旧来のケーブルカーを新しいモノレールに更新し、昨年7月から運転しているそうです。とにかくこの小さな電車が面白い。
 昭和の初めにできて創業80年ほどという旅館ですが、実際、なかなかレトロな雰囲気がいいです。早川渓谷の渓流のせせらぎが始終、聞こえています。
 温泉が非常に柔らかないいお湯で、沸いたままを使用しているそうで、一部、ものすごく暑い風呂がありますが、非常に気持ちがよい温泉です。特に別料金を取られますが貸切岩風呂が素晴らしいもので、これはぜひお薦めです。
 食事もいい。基本的に部屋出しでいちいち食堂に行かなくてもいい。季節の料理は非常に洗練されていますが、特にじつは何がうまいと言ってコメがうまい。ここのご飯はおいしいです。妻と二人で御櫃を空にしてしまいました。水もうまい。ただの水道水がものすごくうまいです。
 これでお値段が一人2万円しません。これはお安いです。宿の皆さんも実に親切で、これはまた来たいですね。

2010年5月26日(水)
 今日は理由があって・・・次の本のための写真撮影に(カバー裏にある著者近影というやつですね)写真館に行きました。ですので、タキザワシゲルの紺色のダブルを一着におよびまして、車で出かけたのですけれど、うん、いいスーツってのはちょっと違う動きをしてみるとよく分かりますね。もう全然ストレスがない。肩の動きが楽、柔らかくて軽いのでぜんぜん運転の邪魔になりません、かえっていつも着ているようなカジュアルな上着の方が肩が引っ掛かるかもしれません。スーツを着ると重い、窮屈だ、暑苦しい・・・こういうことを言う人は大体、ろくなものを着ていないといっていい。いや、本当ですよ。試みに、こういうことをいうとなんですが、少なくとも単価10万円以上のものを誂えてみてください。間違いなく、それだけの値段なりの違いを感じますよ。一見、大して違わないじゃないか、と思いがちですが、いえ、一見じゃわかりません、やはり着てみて分かるのです、これ人生、何事にも言えますけどね。
 今年は冷夏じゃないか、となんとなく思っていましたが、気象庁もこの6、7月は低温傾向かもしれない、と言い始めました。今日なども、上空に零下15度の寒気が流れ込んでいて、とても6月が近いころとは思えない、肌寒い一日で、白いセーラー服を着た中学生たちが寒がっていました。クールビズとかまた言い立てる役所がるあるようですが、別に熱くもないのならクールビズを強制しなくてもいのじゃないですか?
 いえね、私は前から言っているように、あのクールビズってのは大嫌いで、今でもまったく認めていないのですよ。三つぐらい理由がある。ひとつは国家権力に服装を決めてもらう必要はない、服装など個人の自由であるということ。二つに、私はその当時から小泉改革というのはどれもこれも評価していなかったので、その政策であるこれも嫌いである、そして三つ目に、こんな小手先細工で地球の平均気温など変わるわけがない、そんなキャンペーンはまやかしで、実際には全く効果がないに決まっていること。
 別にネクタイをはずすのは構わないし、ジャケットを着ないのも構わない。しかし見てみれば、役所に行けばわかるがみんな、同じような白い半そでシャツに黒ズボンかなんか、中学校の制服みたいですよ。たとえば真っ赤なカラーパンツでも履いてみればいいのに、そんな者もいない。うるさいというのです。私は冷夏ならますます好きなような格好させてもらいます。今でも、今年は肌寒いからベストを着ていますよ、夜なんか。クールビズどころじゃないですよ。風邪引いている人がおおいじゃないですか。
 みんな、好きなようにするべきなんです。ネクタイしたい人はする、ストール巻きたい人は巻く、サスペンダーでアクセント付けたいなんて人は、付ける。
 まあ、毎年、一回はこのことを書いているので今年も書いておきます。私は会社なんかでも「小泉の改革は認めていないので、クールビズもやらない」と言えば、ああこの人の信念なんだな、ということでそれ以上、誰もなにも言いませんよ。
 いちばんいけないのは、みんなの格好を真似しているのが楽、という発想です。だから日本人は駄目なんですよね。たかが服装じゃない、とこのところ申し上げている、ルックスというのはその人の精神性です、そうやってどんどんつまらない国になっていくのです。 

2010年5月23日(日)
 なんかどこもかしこも宮崎の牛の話でいっぱいなんですが、こういうブログなんかで滅多なことを書くと、それで大騒ぎになったどこかの市会議員さんもいらっしゃるみたいだし、私などもなんにも書かないのであります。最近はめっきり、ネットってのも窮屈になりましたよねえ。私なんかも2004年ぐらいのサイト日記を見ると、もっと書きたい放題というか滅茶苦茶な好き嫌い丸出しでした。今じゃ書けませんね。基本的によほどの根拠と覚悟がなければ批判めいたことは書かないほうが無難、というこのごろですね。
 しかしそれにしても、口蹄疫ですか、大変なことになったものですけれど、ブランドの基幹となる種牛ってのは、あんなに数が限られているんですね。要するにみんな血がつながっているような、兄弟みたいな牛ばかりなんですな。そんなことは、一般人としてはこういうことでもないと分からないわけでして。
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 このところはですね・・・まあちっとも面白くないなあ、と思いながら家と会社を行ったり来たりしています。鬱々している、ということですかね。が、その理由ってのが、なかなか準備している本が仕上がらない、特に今抱えている原稿が難しいところなんですね、これで面白くないのでもあります。アジアの勲章ってのを書いているのですが・・・もう訳が分からないし、情報もありません。分からないことは分からない、と書くしかないのだけど、だんだんイライラしてきます。
 不思議なものでありまして、欧米の情報は割と集まるのに、ご近所のアジアの話はちっとも分からない。日本にいるとありがちなことなんでしょうか。

2010年5月18日(火)
 夕刊フジの記事にありました。「ヘヴィメタル界の大御所的存在だったロック歌手、ロニー・ジェイムス・ディオが16日、胃がんのため死去した。67歳だった。妻のウェンディさんが公式サイト上で「本日5月16日午前7時45分、死去しました」と発表。昨年夏から、胃がんで闘病中であることを明かしていた。・・・75年、ロックバンド「レインボー」のボーカリストとして頭角を現し、80年代には「ブラック・サバス」に所属、アルバム「ヘブン&ヘル」などを出した」ということで、ロニー・ジェイムス・ディオ、おそらく60代以上の人にはなじみがなく、30代より下の人にも分からず、おおむね今現在40〜50歳ぐらいの人にとっては非常に懐かしい名前だと思います。つまり1970年代半ばから80年代にかえて、青春を送った世代、ですね。
 ビートルズやマイケル・ジャクソンではありませんので、へヴィ・メタルというかなりマニアックな一分野の大御所ですから、知っている人と知らない人の差が激しいわけですが、少年時代に散々、レインボーやブラック・サバズのコピーをやってきた自分などには思い入れのある人なわけです。もし20年ぐらい前なら、気絶するぐらい驚いたかもしれない。とはいえ、さすがにもはや67歳だったわけで、あの朗々と歌い上げる喉は最後まで健在だったのかしら、どうも近年まで来日していたようだし、声は維持していたようですけれど、なんにせよ・・・キル・ザ・キングとか、16世紀のグリーンスリーブス、バビロンの城門とか、ヘブン&ヘル、チルドレン・オブ・ザ・シーなんて次々に思い出されます。
 ディオが在籍した時代のレインボーが、いってみればロックンロールをロックに、特にヘイ・メタル・ロックに移行させたことは明らかです。だみ声でしゃくるブルース系の歌い方が主流の時代に、オペラのような歌い上げ方をする彼の歌唱は異質であり、そしてはっきりいってアマチュア泣かせでもありました。素人が真似できないのですね。本質的に声量があって、高いところでも地声で押し通せるような力量のあるヴォーカリストがいないと、コピーできないのですよ、彼の曲は。だからバンドがちゃんと演奏できても、歌が再現できなくて駄目、となりがちでした、この人のものを扱う場合。それだけハードルの高いヴォーカリストだったわけです。
 レインボー三頭政治を担った人のうち二人がこれで世を去りました。70年代、80年代ももはや古典の範疇に入ります。昭和も遠くなりにけりといいますか、ハードロックも遠くなりにけりといいますか・・・私はヒップホップが入ってくる前のメロディアスな音楽がとにかく懐かしいこのごろですので、感慨にふけっております。

2010年5月15日(土)
 これは共同電なわけですが・・・「【ワシントン共同】米CNNテレビは13日の放送で鳩山由紀夫首相が4月に着ていた赤や青、黄色のチェック柄のシャツに焦点を当て「低い支持率を回復する助けにならない」とファッション感覚を皮肉った。・・・CNNは「クレヨンみたいで注目を浴びるには良いかも」「クジャクみたい」などの市民の声を紹介。「オバマ大統領がこのシャツを着ているところを想像できるか?」と疑問を呈した」というのですね。で、その派手なシャツってのは、あのクレイジー柄のシャツですよね。
 いやねえ、服装なんて関係ない、なんていう人がいますが、やっぱり関係あるでしょう? 特に一国の責任者となると、ほかのことがうまくいっていないと、こんなところからも足を引っ張られるわけですよ。服装、とても大事なんです。特にね、こういうカジュアル系の装いってのは、決まった手がないだけに、外した場合にはいいわけが出来ない、本人および周辺の人のセンスがもろに疑われてしまうわけです。ある種、制服的な装いだととにかく無難です、だから政治家、公人たる者、ブラックスーツとか、フォーマルウエアはちゃんと着こなさないといけないわけですけど、問題はさらに、非公式な席とか、あるいは今回の鳩山首相の場合にも問題になった、くだけた席ですね。
 クレイジー柄がいけない、というのでもなくて、なんか着方が突飛、唐突に見えたのは確かなんですよね。あれはやっぱり、たとえば下もジーンズにするとか、さらにもう、思い切り変な格好だというなら、蝶ネクタイでも結んでみるとか、帽子もかぶってみるとか、まあテリー伊藤さんみたいな芸能人風にしてしまうのもあえてよかったかもしれない。中途半端なんですね、シャツだけ派手だけど、ほかはすごくフツーなジャケットにスラックス、ものすごくビジネス調なベルトなんて感じで・・・。
 派手なシャツで外してみよう、ということ自体は、私はそんなに悪いとは思わないんですよ実は。しかしあんなに浮いて見えては全然、駄目だろうし、できるならああいうところで遊ばずに、軽い感じの、ちょっと派手な色のアンコンのジャケットなど羽織って、まあおおむね突飛じゃなく、軽さを出した感じで・・・たとえば靴なんかをいい感じの遊びのある色物にしてみるとかですね。あるいはカラーパンツにしてみるとかですね。首もとにストール巻いてみるとかですね・・・遊ぶにしても、うまい外し方はいくらもあると思うのですが、どうも首相の周辺にはそのへんの参謀がいないようです。
 ま、その他、どの分野についても参謀不足なようですけどね・・・。


2010年5月10日(月)
 今日、宅配屋さんが何かを持ってきてくれまして、よくよく見ると「エコポイント」で申請していた図書カードが入った封筒でした。「ええ、やっとですか。2か月もかかりましたよ」と妻が言ったところ「これをお持ちすると、どなたもそう仰います」と配達の人が応えたそうです。
 ということで・・・もう忘れてましたけど、本当に。確か申請を出したのが3月だったんじゃないか、ということで、まるまる2か月かかってやって来ましたけれど。驚くのはちゃんとそれ専用の封筒(エコポイント図書カードとか書いてあるんです)があること。すべての対象金券や商品で同じようなことをしているんでしょうね。
 で、おそらくこの2か月の間で、いちばん時間がかかったのは、事務局で寝かされていた時間でしょう・・・きっと山積みになっていて。なんといいますか・・・ま、なんか想像できますけれど、お役所な感じ? いろいろとこの件で、あれこれと利権みたいなもんも想像できてしまいますけど・・・ま、いいや。一応きたんだから。
 でも、時間かかりますよこれ。住宅エコポイントだともっとかかるんじゃないですか。審査も厳しくなりそうだし。

2010年5月07日(金)
 皆様ゴールデンウイークってどうだったでしょうか? 私は仕事柄、祝日ってのが関係ないんですね。ですので、GWはまったく無関係。普通に本来の公休日に休んだだけ。祝日はほとんどすべて出勤。まあ、毎年のことですけど・・・。サービス業の方とか、公安職の公務員の方とか、鉄道やバス関係の方とか、まあ、けっこうそういう方もいらっしゃると思いますが、それで思うのは、世の中のどのぐらいの割合、何割ぐらいの人がカレンダー通り以上に休めて、どのぐらいのパーセントの人が全く無関係、どころかかえって忙しいのだろうか、と。こういうときには時々思います。
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 気温が上がってきましたが、今年はなぜか風が涼しい。だからなんとも難しい時期ですねえ、服装というのが。とにかく不順です。
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 上海で万博というのをやっているそうですが、日本で7000万人行くのと、中国で7000万人行くのでは意味が違います。10億人の国で7000万人なんて、ごく少数派ってことですよね。そんなもんですかね。大阪万博ってのは日本人の半分ぐらいが行った計算になるわけでしょう? 比較になりませんね、割合として。
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 なんとなく「ルパン3世のテーマ」を聴きたくなってユーチューブで調べていたら、ついでということで懐かしのアニメソングがぞろぞろと出てきました。自分が好きだったオープニングテーマというと・・・「新造人間キャシャーン」「バビル2世」「海のトリトン」「ゼロテスター」「原始少年リュウ」「ミクロイドS」「宇宙戦艦ヤマト」「科学忍者隊ガッチャマン」「銀河鉄道999」・・・なんてあたりですね。ささきいさおさんとか子門真人さんとか。それで全体に曲調が暗い。というかあのころのアニメソングってのは暗い感じの曲が多かったですね、不思議と。今のようなイメージソングじゃなくて、ちゃんとしたテーマ曲があったのがよろしいです。イメージソングってのは、なんか狡いですからね。別にそれように作った曲って訳じゃないからばら売りも出来ますよ、でも、もしアニメが当たったらパッケージ売りに便乗しますからね、という逃げを感じる。
 だいたい、このへんで自分の世代ってのが分かります。まあ70年代ってことですね、自分にとって懐かしいのは。
 それであの頃の歌詞というと、とにかく世界を守れとか、地球を救えとか、そういうのが多いです。思うに、それから実に40年近くたっているんですが、そのころは「たかが漫画のテーマ曲」ってレベルであったものが、近頃はようやく、まじめな大人の議論のテーマになったわけですね、地球を守れとか、未来を救えとかいうのが。ま、こういうアニメを見ていた青年たちが大人になった、ということかもしれませんが。昔の大人たちは「そんな青臭いことよりも、目先の商売だ」とか「とにかく飯を食うには、ガキを養うには仕事、仕事」と言っていたわけです。しかし、たんに飯を食うだけなら、別に血相かえて働かなくても飢え死にしない世の中になってしまったんだから仕方ない。
 人の意識が変わるには、まずもって一世代まるまるかかるということですね。

2010年5月01日(土)
 おやおやもう5月ですか・・・なんかこう、やっと気候的には暖かくなってきましたけど、例年と比べると一か月遅れのような。実際、まだまだ夏服持ち出す気はしませんからね。私はこの時期まで、冬服を実際に着ている年ってのは、このところ覚えがありません。
 それはそうと・・・ちょっといいこと。まあ、個人的にちょっといいことが二、三あるにはあったけれど、特にここらへんで書いておくとすると、あのLEONさん・・・ファッション誌のレオンですね。あれの1月号の懸賞に応募していたんですが、このほどめでたく当選したようで、ネクタイを贈ってきてくれました、これ、嬉しいです。5人しか当たらないと書いてありましたしね。
 なんでも九州の百貨店でしか売っていない、特別仕様のクリスタルを埋め込んだ特製ネクタイというものです。裏を返すとTULBさんの製作らしい。買えばそれ相応にお値段もすると思いますけど、ただでもらえるのは嬉しいですね。
 一応ですね、このへんのファッション誌のアンケートには、結構、応募しているんですけどね、私。いや、プレゼントが欲しいというのもあるけど、まあ、がんばって欲しいな、という気持ちが非常に強いです。こういう時期には頑張ってもらわないと。なにしろどこの雑誌も徐々に薄くなって、明らかに広告取りに苦労している雰囲気ですから。
 内容にうなずくときも、なんじゃこりゃというときも正直、あるわけですが、それにしてもこういう媒体がないといけません。同好の人の牙城みたいなものです。前から言っていますが、ネットだけではダメです。しょせんネットは無料コンテンツ、一過性のものしか作り出せないものですよ。逆に言えば、活字媒体は責任のある、足が地に着いた記事を書いて貰わないといけません。
 とにかく同人誌みたいな内輪請けではしゃいでいるような誌面はダメ、いつも同じような顔ぶれだけで仲間内で固まった誌面ではダメ、とだけは申し上げたいですね。そういうノリは減ってきて、どこもよくなっていますけど。
 テレビのバラエティー番組が衰退しているのは、けっきょくああいう内輪ノリがうけなくなったからです。ぜひ、安易に流れないで、こういう時期こそ気合の入った企画をお願いしたいと申し上げたいです。
 
 
 

2010年4月29日(木)
 映画「タイタンの戦い」を見ました。実は1981年のオリジナル版も見てはいるのですが記憶はおぼろ。ただ、おおむねストーリー的には似たようなものかと。とはいえ、けっこうコミカルというか、単純率直でネアカだった原作とはかなり異なり、重いというか、暗い雰囲気に・・・。はっきり原作で覚えているのが、一つの目玉を三人で使う魔女と、腹を引きずって進み、弓矢を使って攻撃してくるメデューサ。そこらへんはオリジナル通りですね。それから驚いてしまいましたが、オリジナル作品で出てきた機械仕掛けのフクロウ「ブーボ」がワンシーンだけ、チラ、と出てくるのが御愛嬌ですが。
 それはそうなんですが、いろいろとオリジナルとは異なる点もあり、いちばん違うのは主人公、サム・ワーシントンが坊主頭だってことでしょうか。これは冗談じゃなくて、パンフレットによれば、異色なギリシャの英雄を演出するために坊主頭にしたんだとか。ただ、あれです、「アバター」で登場する時も彼は坊主だったんで、イメージが重なりましたかね。
 大筋としては、オリジナル通りというか、原話のとおりというか、化け物を退治したペルセウスは相応の幸せを得るんですが・・・そこらがちょっと、というか、通説とはだいぶ違っております。今作の特徴の一つは、ペルセウスの守護者として綺麗なお姉ちゃんがつき従っている点でして、これがいろいろ微妙に変化を生むわけですが、そこらはご覧になっていただくとしまして。ジェマ・アータートンというほぼ新人の女優さんですが、なかなか不思議な色気のあるひとです。
 実はある意味、この話の現代版パロディーといえる「パーシー・ジャクソン」を最近、見たばかりですが、何に似ているといえばあれに似ているともいえるかも。
 リーアム・ニーソンの演じるゼウス、レイフ・ファインズのハデスがいいです。そういえば旧作のゼウスはローレンス・オリビエでしたね。
 娯楽作品としては、ちょっと暗い雰囲気が支配しているな、と思いました。監督がフランス人だからか。テンポは非常によろしいです。
 

2010年4月24日(土)
なんか新党ばかりできますが、それでどうなるのか知りませんが・・・自民党ってものはなんにせよ、そろそろ店じまいするしかないのかも。民主党がどれほどダメ、となっても、だからといって自民党に戻してやろう、という人はきわめて少ないわけです。要するに、お灸を据える、なんてことじゃなく、もう終わっている、過去のもの、ということなんでございましょうか。幕府みたいなものだったので、一度でも権力が途切れると、もはや時代遅れにしか見えなくなるのでしょう。実際、政権党となるために結成された自民党にとって、「野党としての自民党」というのは、実際には定義矛盾としかいいようがないのかもしれません。少なくとも、党名ぐらいは変えないとダメなのでは?
 近頃はもうニュースってものを極力、見ないようにしています。さいきんの若い者はニュースも見ないで、とはもう言えません。私自身、もはやニュースってもの自体に関心がなくなりましたね。まあ仕事柄、まったく知らないではすまないわけです。だから、仕事上で知ること以外は、もう積極的に知りたくない。面倒くさいのです。まじめに考えると不快なことばかりですし。
 日本って国の先々を考えて楽観している人というのは、もはやあまりいないと思いますけれど、ぐずぐず言っていてもどうにもならず、自分のやるべきことをやる、それしかないよな、などと思っておりますけれど。

2010年4月17日(土)
なんちゅう寒さでしょうか。むかしプリンスの曲に「4月の雪」というのがあって「時には4月に降る雪もある。人生にもいろいろあって・・・」みたいなのがありましたけど、本当になってますから。なにしろもう4月も半ば過ぎ、異常です。
 温暖化、温暖化と騒いできましたけれど、いま、欧州ではアイスランドの火山で大騒ぎでして、今のところ24か国が空港閉鎖、とかいっています。
 火山灰の影響が今から心配されますね、これは冷夏になる可能性がないでしょうか? 火山のパワーってのは本当にすごくて、夏をなくしてしまうぐらいは、あり得ることです。
 日本も、すでにこの4月の異常な寒さで農作物に危険信号だそうです。これは食物価格や供給の事情に重大な影響が出るかもしれませんよ。
 けっこう今から考えておいた方が良いのじゃないでしょうか、政府。温暖化ガスの削減なんていくらやっても、それで温暖化とやらが止まるという保証はなく、かえって寒冷化がきたりしたらどうするつもりか。
 あきらかに寒冷化の方がやばいのです、世界的には。どっちが命取りかと言えば。
 いいかげんに、変なSFみたいな話をしていないで、目の前の問題を見て貰いたいなと私などは思います。
 ましてやクールビズかどうとか、あんなもの、くだらなすぎます、はい。

2010年4月15日(木)
 爬虫・両生類情報誌「クリーパー」を御存知でしょうか? 知っている方はこういう生物分野でもかなりのマニアと思います。それで、この最新号(NO.51)の巻末近くん、いつも楽しみにしている加藤進さんという方の「コーヒーブレイク」という連載があります。このコーナーは、著名なこの分野のブリーダー、研究家である加藤さんが、いろいろと思うところを書いておられるのですが、これがなかなかに痛快。今回はこうあります。
 「似非情報通とは、飼育経験がほとんどないのに平気で飼育の話をする人。ペットショップに我が物顔で出入りして自分の知識を得意がって話し、経営をしたことがないのにペットショップのオーナーに経営の話をするような人。高学歴で洋書などに書かれていることを、そのままそっくり自分の経験のように話します・・・」
 読んで思うのですが、どこの分野にも同じような人がいっぱいいるんですね。いわゆる「オタク」「マニア」という人種。知ったかぶりが多い割に、実はなんにも分かっていない連中ですね。
 そういえば先日、滝沢滋さんがやはり御自分のブログで書いておられました。地方にトランクショーで行くと、必ず訳の分からないオタク連中みたいなのがやってきて、談義だけ吹っかけて、それで話すだけ話して、接客の邪魔をして、自分たちはなにを買うでもなく去って行ってしまうらしい。相当に御腹立ちのようでした。
 ほかにも思いつくのが、コミックマーケットなんかで、本を買うわけでもなく、ただ自分の知識をひけらかそうと躍起になっている邪魔な人たち、そういうのに限って自分は本を出すでもなく、なにを発表するでもなく、安全地帯で批判ばかりしていて、それで買わないから客でもない。ただの邪魔ものなわけです。
 ミリタリーショップにも多いらしいですね、うえのペットショップと同じで。なにを買うでもなく、談義だけして、えらそうにまくしたてて、商売の邪魔して帰っていくようなバカ者。
 音楽でもいますよね、いわゆる「聴きファン」に。うちの妻が前にわらっていました。ものすごくマニアぶったやつと話したことがあり、「僕はチェンバロを研究しているんです」とかいて、あれやこれやえらそうにレコードを挙げて演説したので、妻が「ああ、そうですか。私は弾いたことがありますけど」と一言いってやったら黙ってしまったとか。
 聴きファン、いらいらしますね。少なくとも演奏して、人前で恥をかいたような人でないと話になりませんよ。
 その他、なんによらずです。エンドユーザーとしての発言に徹するならよろしいです。しかし自分に分からないものをプロのふりをして語ってはいけない。
 えらそうに安全地帯で言っているなら、本の一冊も出してみてほしいです。
 あるミリタリーイベントでも、高名な画伯に対していっぱし、えらそうに、なれなれしく意見を述べてあげくのはてに「この本はつまらない」などと難癖をつけ、それで買わないで去って行ったやつとか。ほんと、馬鹿ばかりです。その場にいたある、これも高名な服飾研究家が「この会場にこんなに人がいるのに、みんな口先ばっかり、えらそうになんか言ってるだけで、本にまとめてやろう、なんてのはほとんどいないんですから」と嘆いていたとか。
 なんによらず、頭でっかちは駄目。実践してこそ発言できると思います。ましてネット上での匿名なんて・・・バカじゃなかろうか。
 
 
 

2010年4月08日(木)
 球界のキムタクこと巨人軍の木村コーチが、37歳の若さでクモ膜下出血で亡くなったのは、驚きました。この病名、案外に知らない人はよく知らないのかもしれませんが、私と私の家族の間では有名です・・・なんといっても私の母親が、今からもう30年も前にクモ膜下終結で倒れてるからです、が、幸いに生還しており、今でも元気でおります。当時、39歳だったのじゃないかと思いますので、木村コーチと同じ年代です。 
 とはいえ、その当時は今よりももっとこの病名は知られておらず、医師からは「数年前までは、なんでも卒中、脳溢血で片づけていた」という説明を受けた記憶があります。脳の下の方のクモ膜の下部の出血ということで、かなり内側なので手術も難易度が高い。その当時だとはっきり言って、生還率は五分五分でした。今はかなり成績が上がっているようで、今回の報道で、生還率は6、7割になっているらしいことが分かりました。
 ストレスが引き金になるのはまず、本当だと思います。うちの母親もその当時、父の仕事の都合で引っ越しが多く、またそこに中学生の手のかかるガキ(つまり私です)がいて、もろもろの心労があったのだろうと思われます。
 母の倒れたのがそういえば4月でした。そういえばですが、私が胆石で入院したのも作ンの今頃です。それから、母親もまた胆石で入院していますけれど、これも不思議にも4月でした。なんでも病院で聞くと、3月から4月というのは病気になる人が多い。陽気の変わり目だが、不順で、今年もそうですが冬のように寒い日や、初夏のように暑い日が交互にやってきたりします。それにこの時期は環境が変わる人が多い。新年度ですから。そういうことで身体に変調をきたす人が多いようです。
 思い返せば、私が22歳のときに盲腸で入院したのも4月でした。さらにいうと、実は私の職場の上司が、会社から病院に担ぎ込まれて、いま入院していますが、やはり盲腸です。そんなこんなで、4月ごろは要注意、というのは本当だと思います。どうぞ皆様もご注意ください。
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 ヒロ・ヤナギマチ・ワークショップに3回目のフィッティング(!)に。「いやあ。辻元さんの足はなかなか悩ましいです」と柳町さん。とにかく太くて短い足(脚、じゃなくて足がです。もっとも、脚もそうですが)で、幅で合わせると妙に長くなり、長さを押さえれば窮屈になり、難しいのだそうであります。
 しかし試作靴を履いても、特に土ふまずのところにぴたっと合うアーチ部分の気持ちよさというのが、既製品ではまずありえないと思います。やっぱり違いますわ。
 そういうわけで、私の場合は、非常にスクラッチ・オーダーするに値する足、だっちょうでございます
 

2010年4月02日(金)
 すでに公式報道もされていますが、うちの会社が本社ビル建て替えのため、今年の9月から2014年まで銀座の日産ビルに移転する、という話になりました。2014年にはまた現在地に戻ります。
 そういうことで、今秋から4年ほどの間、銀座に通勤することになりそうですが・・・心配だよね(笑)。いや、経営判断が心配だとかではありません(そんな次元のハナシは我々のような下々には分かりません)。銀座なんかに行ったら、遊んじゃって仕事出来ませんよ私なんか。寄り道ばかりして毎日、2、3時間も遅刻しそうですね・・・。ただこうなるとあれです、ちょっと丸ノ内界隈は足が遠のくかもしれません。といっても歩ける範囲ですけどね。まあ、気分転換にいいのじゃないですか、基本的に。
 ◆  ◆  ◆
 昨日、ぼーっとディスカバリーチャンネルを見ていました。近頃はテレビというとこのチャンネルばかり見ていますね。もうニュースも見ません。だって面白くもない話題ばかりですからね。知らなきゃ知らないでどうでもいいことばかりだし。
 で、ちょっと驚いたハナシが、今から7万5000年前に今のインドネシア・スマトラ島にあった巨大火山噴火で(それは100万年に1回レベルの超噴火)、10年ぐらい世界中が夏がない氷点下の世界に、さらに向こう1000年ぐらい氷河期に戻ったような寒冷化時代に入り、この間に当時の人類が人口100万人からなんと、3万人にまで激減。ほぼ絶滅しかけたらしい。
 で、今の人類はいろんな国にいろんな人種が居るように見えるけれど、実は遺伝子の多様性が非常に少ない生物で、どんな国のどんな人でも遺伝子に差が少ないそうです。ほかの生物よりずっとそういう傾向である。その理由は、わずか3万人に減った当時のせいぜい5000人ぐらいの女性が、今の全人類の祖先に限定されるから、といいます。
 そうしてみると、本当に肌の色だの人種だの文化だの、という相違はきわめて微々たるものなんだというわけですね。もっとも、かえってお互いに兄弟だからこそ、仲が悪くて戦争ばかりするのかもしれません。
 実はもっと頭のいい遺伝子や、美人の遺伝子もあったのかもしれません。しかし、今の人類には、寒冷化時代に生き残れるような形質ばかり残っているわけですね。いろいろな遺伝子的可能性は永遠に失われてしまった、のだそうです。
 「けっきょく、いつの時代にもどこの国でも、人の考えることは同じようなもの」というのは確かに、科学的に正しいようです。なにしろ世界60億人とか70億人といえども、そこらの小さな町ぐらいの、わずか3万人の子孫ですから。

2010年3月31日(水)
 いやあああ、驚いちゃいました。下のサローネ・オンダータさんのブログをご覧くださいませ。
 http://ameblo.jp/salone-ondata/theme-10020093118.html
 いやあ、私がどーんと出ております。なんかこう我ながら太く短い体型です。それでも着ているものが何しろいいので、スーツはもちろんタキザワシゲルのダブルで国産の最高の生地使用、シャツもタキザワシゲルでございます。実に着心地とい、合わせやすさといい、最高です。さすがに同じブランド同士、袖口からのシャツののぞき方もばっちりで、ちょうどいい塩梅で1センチから2センチ弱、出てくれます。
 何度も書きましたが、タキザワシゲルのダブルと、オリジナル・シャツはいいです。私のような経験の浅いものでも、絶対に間違いないとお薦めできます。
 ちなみにですが、ほかのアイテムも書いておくと、ネクタイはマリネッラ、見えませんがカフリンクスはタテオシャン、チーフはハロッズ、靴はクロケット&ジョーンズ(青系コーディネートのためにわざわざ買った青のスウェード・モンク)、帽子はイタリアの名前は忘れましたけどボルサリーノじゃない会社の、感じのいいウサギの毛のもの、という感じで、さらに映っていませんけど、手袋もオンダータのマッツォリーニの青いもの、鞄も国産のあ青いリモンタ・ナイロンのものを持っていました。
 全身、青ざめていたわけですが。ま、やるならこのぐらい青ずくめもいいかしら。ちなみにもしシャツを青くした場合は、チーフもこの青縁取りの白ではなくておそらく青系のガラかなにかに帽子も白+青いリボンじゃなくて青一色のものに変更します。
 そういえば、この写真を撮ってくださったのは、滝沢滋社長の元でシャツ職人として日々、腕をあげておられる柳下望都嬢。本当に何枚も何枚も撮ってくれまして、私もどこかのコレクションにでも出ている気分で大いに勘違いいたしました(?)。柳下さんは滝沢社長の秘密兵器の一つで(もうおひとりは、星野賢一さんですね)手作りでシャツを作り上げる職人としてまもなく正式にデビューされると思いますが、お話を伺うと、もともとは御祖父様が仕立て屋さんだったが、自分は直接は関わりなく、普通に紳士服の販売をしていたそうでありまして、しかし滝沢さんに憧れて門をたたいたのだとか。あの滝沢さんが誰でも彼でも採用するとは思えず、きっとすごい才能を見抜かれたのでありましょう。
 なにはともあれ、サローネ・オンダータの皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。そして、こちらの公式ブログをまだご覧でない読者の皆さま、ぜひご覧ください。私のところはともかくといたしまして(!!)、素敵な皆様のお写真が掲載されてお入ります。いかにこちらの服が、単にブランドの自己主張をするのではなく、着た人のカッコよさを見事に引き出すかよく御理解いただけると存じます。まさに人が着て初めて真価を発揮しつくすという発想の服作りが素晴らしいです。
 

2010年3月28日(日)
 地域によって違うのでしょうが、首都圏は寒いです。もう4月が間近で花見がどうの、という時期なのになんですかこれは。北海道なんかまだ雪が降っているとか。私もはっきりいって冬のコートとマフラーはさすがに片づけて、軽いストールとナイロンのコートにはしましたけれど、夜勤の日は手袋必携です。ぜんぜん違和感なし。この時期には、普通はもうラナパーかなんか塗り込んで片づけてます、レザーのグローブなんて。
 さすがに温暖化って単純なハナシは急にいわなくなりましたね。気象変動とか異常気象であって。右肩あがりの一本調子の温暖化なんてフィクションですよ。
 ◆  ◆  ◆
 さいきんのファッション各誌も、不況下で大変だなあ、と思いながら拝読していますが、この時期になると必ずどこもかしこもピッティ・ウオモの会場で見かけたおしゃれな御仁特集、というのをやりますが・・・どうなんだろう。たいしたことない人もたくさん来ていると思いますけどね、業界関係者ったって千差万別なんだから。特に近頃の、やたらぴたぴたした股引みたいなスラックスとか、ちょっと裾丈が長いジャケットみたいに劣化しちゃったコートとか。本当にあれが格好いいと? 流行=格好いい、は嘘だと思いますが。近年の服装はシルエットだけみると、ブルゴーニュ公国が華やかなりしころ、フィリップ善良公時代の14世紀のファッションに似ています。シルエットの重心がやたら上に上がって、足はほとんどタイツ状態で、靴の先がとんがっている。これ、13世紀のハイファッションですよね。おまけに当時の流行色は黒ですから、ますますそう見える。
 しかしもう、14世紀にはいると今度はでっぷりしたシルエット、首周りにラフ、足元はミッキー靴みたいな円い靴に変化しますから。ごく短い流行でした。
 私はぴたぴたのパンツはに素足履きのギョーザ靴、というさいきんの流行はどうも好きません。むしろだっぷりした30年代風のズボン(ズボンとあえて言いたい)が好きですね、どちらかといって。といって不良学生みたいに乗馬ズボンみたいにふくらませるのも苦手。乗馬ズボン(ブリーチズ)ならちゃんと乗馬ズボンを履いてブーツというのがいい。
 やや幅広の裾と艶のあるひも靴の隙間から、とても上質な靴下がちら、と見える。これが、いちばん格好いいですで、自分の個人的な感性では。
 ◆  ◆  ◆
 そんな個人的願望を堪能させてくれる映画を手に入れました。去年の春に発売されていたけど、入手していなかったアラン・ドロンの「ボルサリーノ2」です。1974年のフレンチ・ギャング映画ですが、本当にファッションショーみたいな映画。音楽も衣装も小粋で、話のテンポもいい。それに、敵となるイタリア・マフィアはただのごろつきじゃなくて、どうもベルリンのナチス党とか、ローマのファシスト党と関係のある極右集団という設定。映画の中でちら、と出てくるけど、小銃をドイツからマラガへ密輸する話が出てきます。つまりスペイン内戦にも武器を密輸しているわけ。1930年代の混沌とした情勢をいろいろ織り込んでいるのも興味深い。
 しかし何しろ、男たちの格好が良いです。みんなボルサリーノを被っているのは当然ですけれど、コート姿も、タキシード姿も、三つぞろい姿も完璧。トロウザーズは幅広、ラペルは大きい。肩はかっちりしていて、しかし怒らない。シングルのスーツはフィッシュマウスの襟型も見受けます。ナチスかぶれの敵役は、ものすごくでかい剣襟の背広で登場します。おそらくナチスの宣伝大臣ゲッペルスのイメージ。よく出来ています。
 

2010年3月25日(木)
 映画「ダレン・シャン」というのを見てきました。渡辺謙さんの最新作、ということですけれど、原作は「ハリー・ポッター」以後、刺激を受けていろいろ出回った児童文学のシリーズものの一つで、本屋さんでもよく児童書コーナーで見かけます。要するに、何でもない高校生のダレン・シャンが吸血鬼になって、吸血鬼の世界の戦争に巻き込まれていく、という話ですが、話の軸に、主人公を吸血鬼の世界に引き込む先輩吸血鬼(220歳!)というのがいて、この人物がシルク・ド・フリークという奇形の人たちによるサーカスに所属しているわけであります。
 で、そのシルクの団長「ミスター・トール」を演じているのが渡辺謙なんですね。頭にでかいハリボテつけて、七福神のビンズル長者みたいな風貌に特殊メークしてます。本人としてもこういうのは初めてじゃないでしょうか。そんなわけで、わき役の一人ではあるけれどなかなか出番も多くて、重要な役どころで、かっこいいです。本当にこの方、いまやハリウッド俳優として違和感ないほど定着しているのがすごいです。
 ほかにジョン・C・ライリーとかサルマ・ハエックとか、ウィレム・デフォー(あの「ストリート・オブ・ファイア」=1984年=で有名になった人。今となっては懐かしい)が出演しており、なかなかに豪華なワキが固めております。
 で、主演級はダレンを演じる新人および、「テラビシアにかける橋」で有名になった子役・・・の二人の少年なんですが、正直のところ、主人公はちょっと迫力不足というか、あんまり上手くないかもしれません。やはり経験不足か。が、そのライバルである悪役の子の方は、すでにベテランなので非常に好演しております。
 それでまあ、全体としてはけっこうダークな雰囲気で、死ぬ人も出てくるし、残酷なシーンやグロいシーンもあるし、「ほんとに子供むけ?」という感想です。かなりこう、刺激が強いと思うんですが。フリークたちの描写もかなりなんですよ。その昔の白黒映画「フリークス」を彷彿とさせる感じです。文章で読むとどうなのか知りませんが、映像化するとかなり生々しいです。そんなかわいいもんじゃなくて、かなり子供が見たらびびるかも。
 なんでそういうかといえば、舞浜イクスピアリの映画館では、この作品は春休み子供向けという扱いで、なんと吹き替え版のみ。字幕版なし。予告で流れたのも「クレヨンしんちゃん」とか「名探偵コナン」。つまりこういうのと同じ客層、と思われているわけだが、ちゃんと内容を見て判断したのかな、関係者。大人向けだと思うけど、この作品。
 話もいろいろと展開があって、十分に楽しめる娯楽作品。ちょっと発端編だからか、話のスケールが小さい感もありますが、もし続編ができれば、またいろいろあるんでしょう。原作は12冊もあるそうですが・・・。
 
 

2010年3月19日(金)
 ファイナルファンタジー13、というのをやっていましたが、テレビをいいのに替えたら画面にモワレが出て興ざめ・・・と前に書きました。どうもなんかこうなるとあれなんですよね・・・、ともかく大体、エンディングはどうなるのかは皆さんの書き込みなんかで分かっているんですが(今の時代ってこういう手がありますからねえ)なんか、次作以後を意識したような、あんまりすっきりしない終わり方らしいですね? 
 なにしろ、テージンタワーを登りきったところで、止まっています(苦笑)。ヲルバ郷にすら足を踏み入れておりません。まあ、そのうちに、今抱えている本の企画(軍服の歴史5000年)が刊行して手から離れたら、ちょっとやってみます。しばらくはお休み。
 ◆  ◆  ◆
 その一方で、コーエーの「信長の野望 天道」PS3版をやってみました。最初のプレイは一週間ぐらいで、なんとか天下統一できました(ゲーム中の時間で30年弱。史実では信長が本能寺で倒れる年の直前、1581年の秋ぐらいで全国制覇!)。私はいつもこのシリーズ、慣れないうちは両端の大名・・・東の蝦夷地・蠣崎家か、西の薩摩・島津家でやることにしています。背後から迫られる心配がないので。で、今回の初天下統一も蠣崎家が関白となって、というものでした。
 私は前の「革新」をやっていないので、それより前の「天下創世」とはかなり異なるスタイルに戸惑いましたけれど、すぐに慣れました。しかし、ちょっと大画面のテレビで見てさえ画面上の文字や軍勢が小さすぎるような・・・もっとでかいテレビでやれということなのか。しかし、こちらのゲームは「天下創世」のころでもすでにハイビジョン映像で見てもモワレなし。今作などいうまでもありません。さすがにコーエーさん、という感じではあります。それにしてもターン制ではなくて、リアルタイムで進むので、きりのいいところというのがありません。よって、おそろしい寝不足のもととなります。危険なゲームです。
 ◆  ◆  ◆
 近所に新しいハンバーグ専門店ができました。いまハンバーグ屋さんがひそかに人気だといいます。そちらのお店は、あのワタミのグループ店なので、どんなものかな・・・とのぞいてみたところ、出来たばかりなのでさすがに満員。驚いたのは、ハンバーグ一皿を頼むとサラダとスープ、ライス、デザートにカレーが食い放題であること。カレーが食い放題、ですよ? ハンバーグの前座にですよ? これは・・・素晴らしいデフレの友、デフレンドリーなお店ですが、デブの友、デブレンドリーなお店でもあるな、と。とてもいいのだし、なかなか味もいいけど、ちょっと恐ろしくてしょっちゅうは行けません。
 ◆  ◆  ◆
 サローネンダータにまたまた行きました。というのは私の前著「スーツ=軍服!?」を店頭に置いてもらったこと、それから白いベストが出来たので、とのこと。それが素晴らしいのですよ、また。リネンの白で、年中使えます。それでこちらのダブルのジャケットとそっくりの、ぐっと襟のピークの先端が突き出したダブルの前合わせで、ニ列のボタン(それもくるみ)が付いていて、一見してナポレオン時代のベストです。軍服のジャケットの下に着ていたようなものですね。これで首に黒いネックストックでも巻けば、ナポレオン時代の映画にそのまま出られそうです。
 私はひとり悦に入って、右手をベストに突っ込んで「世の辞書に不可能はない」などと気取っておりました。いやあ、こういうのは決して既製では手に入らないし、身体にぴったりの感覚もえらえない。
 やっぱり、あつらえに限りますねえ・・・。

2010年3月16日(火)
 突然、不機嫌になるというか、不愉快になるということは、どなたにもあろうかと思いますが・・・いえ、すごく修業のできている形で、常に精神が安定している、という方もいらっしゃるでしょうが私はまったく未熟者です。
 しばしば、「あ、今日は革ものは靴もベルトも茶色なのに、黒バンドの腕時計をしてしまった」とか、「おや、全体に青系にしたかったのに、なんんとなく締めたネクタイにつられて赤系になってしまった・・・けれど、どうもシャツとマフラーと帽子がばらばらになってしまったな」とか。そういうことが気になり出すと、一日中、不快になってしまいます、自分の場合には。
 先日は「ああ、靴が違うな」と思ってしまった。春めいてきたので、靴だけ白の入ったスポーティーなものにしてみたのだけど、わりと古風なスラックスとどうもなじまない。通りがかりの窓に映る自分の姿をちら、と見る度にこう・・・外してみた、というより単に合わないんで、これも帰るまでいらいらしていました。
 その他、なんによらず、いらいらすることが多いのですけれど。
 ちょっといらいらしすぎじゃないのか、と自覚したので、先日ですがお医者さんに相談しまして、ドグマチールというお薬を勧められました。これは基本的には胃薬というか、胃の緊張をすっきりさせる薬ですので、胃潰瘍なんかで処方されるのが基本らしいですが、そいうでなくとも鎮静作用を期待して服用される、らしい。
 で、試しに飲んでみましたけれど・・・いいですね! 久しぶりにいらいらしない。というかいかに、始終いらいらしていたのか。前に千葉の奥の大多喜町の温泉に保養に行ったときに、とてもいい気分になって、ぜんぜん腹が立たなくなったことがありますが、あれ以来ですね。そういえば漱石さんも修善寺の大患といって、修善寺温泉で喀血して倒れたんだけれど、その静養中に「あの穏やかな気分は一生、続けばよかった」と後で回顧するほど、平穏な気分になったことがある。その後の作品にも大いに影響するんですね、このことが。漱石さんはヴィクトリア時代末期のロンドンに行って以来、完全にノイローゼになって、以後はかなり精神的に不安定な人だったのですが(とにかく周囲の人は大変だったそうです)晩年は一生懸命、この大患のときの心境を思い出しながら、エゴでとげとげした状態と、穏やかな「則天去私」の心理状態の対比を描いたわけでした。
 なんかそんなことを思い出しました。かなり効きます、私には。妙なことですが、他人の話し声などにもすごく神経過敏になっていたように思うのですが、あまり気にならなくなった気がする。というか、普通はこんなもんなんでしょうか。私は日頃、とにかく他人の会話が気になるというよりもうるさい、じゃまな物に感じられました。地獄耳というか、やはり気になりすぎるのも、よろしくないのかもしれませんね。
 そんなわけで、なかなかこの薬に満足していますが・・・副作用として、胃の調子が良くなって太る場合あり、といいます。ちょっとそこが気になっております(苦笑)。

2010年3月09日(火)
 北野武監督(ビートたけしさん)がフランスの芸術文化功労勲章の最高勲位コマンドゥールを受ける、という発表がありました。で、周囲の人から「それはどんなものなの」と聞かれましたので概略を・・・。
 要するにフランスの最高勲章は有名なレジオン・ドヌール勲章です。ナポレオンが作ったやつですね。これは上から大十字章、大士官章、指揮官章、士官章、騎士章と等級がある。これの下に、今のフランスではフランス功労勲章というのがあって、やはり五等級ある。で、このさらに下に分野別に、農事功労勲章とか、海事功労勲章、学術勲章なんてのがあり、芸術文化功労勲章もその一つ。これらはいずれも指揮官章、士官章、騎士章の三等級しかありません。
 北野監督は、この芸術文化勲章の中の一番上の、指揮官章、英語でいえばコマンダーですね、これをもらうわけです。ですので、フランスの最高の勲章、と思ってしまうとそれは早とちりです。しかし文化人とか芸術家には非常に格が高い勲章で、有名なハリウッドのセレブ・スターたちもかなりこの勲章を受けています。
 で、フランスの場合、徐々に勲章の格が上がっていくシステムもあり、いまこの等級をもらっておくと、数年後にはフランス功労勲章に、さらにレジオン・ドヌール勲章にも手が届くかもしれない、というわけですから、やはりすごいことなんです。
 以上、あらましのみでした。
 

2010年3月09日(月)
 先日ですが、ヒロ・ヤナギマチ・ワークショップに行きまして2回目のフィッティングをしました。おお! かなりイメージが出来てきました。なるほどなるほど。そして前回に是正すべきだとされた、かかとの当たりや小指の当たりが見事に解消されています。微妙に革をわん曲させて足のラインに合わせていくんですね。それも、親指が太くて小指側は低い・・・まあ、私の場合がそうなんですが、こういう場合にはさらに、アッパーの革を曲げてフィットさせていく。本当に背広の仮縫いと同じように、徹底的に足に沿わせていくのですね。よーく分かりました。同じように「高級靴」などといいますけれど、しょせんいくら高かろうがいい革を使っていようが、既製品は普及品に過ぎず、「履いている内に自然になじむ」というような、ほとんど昔の陸軍の靴と同じ(足に靴を合わせるのでなく、足を靴に合わせろ、ばか者! 天皇陛下から賜った軍靴をなんと心得る!)世界であると。
 足に吸い付くようなかかとのカップがどうとか、アーチがどうとか、ビスポーク同然の作りとか、手作業でうんぬんとか・・・いろいろいうけど、結局ビスポークかそうでないかの二種類しかないんですね。体験してよくよく理解できました。
 スーツなんかもそうですけどね。どんなに高級とかブランドとかいっても、結局、注文服と既製しかなくて、「注文服同然のレベルの既製」というのは、それは商売上のコピーとしては成り立っても、まあはっきりいって方便のたぐいである、と。
 けっきょく、2回目でも、私は満足したのに柳町弘之さんが職人として納得せず、「もう一回やらせてください」とおっしゃいます。けっこう私の足は難しいそうです。心意気ですねえこのへん。クラフトマンシップに心打たれました。
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 ところで、ある柳町さんのお客さんが、お店の本棚を見ていて「お、いい本を持っているね」と仰ったのだそうです。「最近は大きな本屋さんでもなかなか見かけなくなってきたけど、これはいい本なんだよ、詳しくディテールが書いてあって」というその本は、なんと私たちの2008年3月の著作「スーツ=軍服!?」(彩流社)だったんですって。で、柳町さんが「これは、じつは私の学生時代のバイト仲間だった人が書いた本で・・・というと驚いておられたそうです。
 ヒロ・ヤナギマチでオーダーされるお客様が、私の本の著者でもあるなんて実に光栄なことです。もう刊行から2年ですので、都内の大型書店などでしか売っていないかも知れませんが、ネット通販ではまだまだ売っておりますので、どうかよろしく・・・。
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 それでなんですが、これも先日、銀座のサローネ・オンダータにうかがいましたら、滝沢滋社長と邂逅。それでいろいろお話しする中で、この「スーツ=軍服!?」と、それから今準備中の「軍服の歴史5000年」(ほぼこのタイトルで決まり!)を同店で置いて頂けることになりましてございます。滝沢社長に厚く御礼申し上げます。ご興味のあるタキザワシゲルのお客様は、こちらもよろしかったら・・・。
 オンダータではまもなく馬具の販売を開始されるそうで、ドイツの名門ブーツ・メーカーと契約されたそうです。ここは昔の王様や貴族も注文した老舗で、おそらくはかつてのドイツ軍の将軍や士官も注文したと思いますよ。だから、軍服のコスプレ・ファンなんて方も本格的にやりたいなら、サローネ・オンダータで注文するといいですよ。
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 ・・・ひとつ愚痴。本を出すって本当に大変です。個人で勝負して出版するのはじつに大変なこと。やった人なら誰でも分かります。どんなジャンルでも、一冊を世に出すのに本当にすごい労力がいります。
 一方。新聞社で「記者」とか名乗って、専門家でもない者が偉そうに知ったかぶりを書く野は、まあ仕方がないけれど、それでも最低限の努力はしてもらいたい。しょせん物書きではなく、ただのサラリーマンのくせに、とは私など思うけれど、最低のことはやれよ、おまえら、と思うようなことが最近ありまして・・・そういうヤツの職務怠慢で、私のように紙面の製作に関与している者も連帯責任というか、連座で怒られたりします。
 無責任なヤツは記者なんて名乗るな、記事なんて書くな、文句があるなら個人で勝負して本でも出してみろ。そういいたいです。
 あ、ちょっとすっきりしました。
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 もう一つご報告。私の今抱えている原稿「勲章で読む世界史」(仮)の欧州の原稿がほぼ完成しました! 2年近くかかっています。400字の原稿用紙ですでに、1800枚ぐらいのボリュームになっております・・・。とにかくほっとしました。欧州の文化ですからね勲章は。

2010年3月04日(木)
 ヒットメーカーであるクリス・コロンバス監督の新作「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」を見てきました。ずばり一言、面白いです。快作!
 アメリカでは「ハリー・ポッター」を抜いて児童書第一位になった原作は、日本の本屋さんでもけっこうよく見かけます。全5冊シリーズだそうですが・・・。
 話の要点としては、アメリカの現代の高校生パーシー・ジャクソンはどちらかというと落ちこぼれの駄目な若者で、母親の再婚相手である呑んだくれの義父ともうまくいかず、屈折した日々を送っていた・・・のだけど、ある日を境に彼の人生は一変するのです。つまり彼は、あの古代ギリシャの海の神ポセイドンの息子で、ヘラクレスのような半神、デミゴッドなのだというんです。ゼウスをはじめとする神々は実在しており、今も世界を見えないところで支配しており、神の子であるデミゴッドたちも世界中にいて、その中にはホワイトハウスにいるような人物もいる、のだそうです。
 そして、ポセイドンの息子であるパーシー・ジャクソンは、大神ゼウス(この手の映画では今や常連のショーン・ビ−ン)の雷を盗んだ疑いをかけられ、大騒ぎに・・・。今まで単なる親友だと思っていたが、じつはパーシーを見守る守護者だったグローバー、先生だと思っていたがじつはケンタウロスだったブルナー先生(なんとこれを演じるのは元007のピアース・ブロスナン)、それにやはり女神アテナの娘だという少女アナベルと共に、世界の危機に立ち向かう・・・と。というのも、ゼウスとポセイドンの戦いは世界を滅ぼす大戦争に発展するのだというのです。
 ・・・ということで。設定としてはハリー・ポッターにちょっと似ているわけです。屈折した日常を送っていた少年が、じつは大変な潜在能力を持っていて、という筋書き。それでこちらはギリシャ神話のモチーフが巧みに取りこまれているわけ。たとえばギリシャ神話ではいつももめ事のもとになるヘルメスとか、冥界の王ハデス、その奥さんのペルセポネとかですね。それにパーシーの先輩に当たるペルセウスが戦ったメデューサも登場します。なぜか現代アメリカの片田舎で彼女は復活しているのですが、これを演じるのがユマ・サーマンだったりして、配役もなかなかによく出来ています。
 なにせヒット職人といえるクリス・コロンバスですので、変な破綻もなくさくさくと話が進み、原作もよく出来ているのでしょうが、これをきっちり面白くまとめあげています。エンターテイメントとして言うことなし、安心して見ていられます。
 パーシー役とアナベル役はまだまだ無名に近い子役出身の若手ですが、きっとここから飛躍していくことでしょう。けっこう、人気シリーズの映画化、といっておいて、いつのまにか立ち消えになるものもありますが、これは続編も見てみたいです。

2010年2月26日(金)
 実質上・・・五輪もまあ、終わったようなもの、というか。それにしてもキム・ヨナさんはすごいですねえ・・・演技もすごいんですが、なにしろ韓国というお国柄、もし万が一にも銀メダル以下なら、どんな目に遭うかしらという。そして、どんなに実力があっても、ちょっと転倒すればおしまいという競技だけに、神様でない限り「絶対に」とは言い切れない中での文句なしの演技はお見事としかいいようがありません。
 浅田選手は、思うに、もし数か月早く生まれていて、今回の高木美帆選手のように前回のトリノに出ていたら、なんのプレッシャーを感じることもなく、あっさりと金メダルを取っていたかもしれません。しかしそういう楽な道、運命を与えられていなかったんですね。浅田選手とキム・ヨナ選手のせめぎ合いがこの4年間で競技の次元を変えてしまったわけですね。人生、それぞれの担うものがあり、一概にどうこうといえないのでしょう。
 ◆  ◆  ◆
 先日ですが、高島屋のブリオーニさんからご連絡があって、ちょっとお店にうかがいまして・・・で、いろいろ興味深いお話をおかがいました。ブリオーニという名前の由来は、現在クロアチア領のブリウニ島なのは周知のことですが、命名の直接の理由というと、戦前にあちこちに張り出されていた観光ポスターやパンフレットにやたら踊っていた「ブリオーニ」という名前だったのだろう、と。イタリアの本社からそういう戦前のポスターが送られてきて、高島屋6階の同店に張り出しているとのことです。
 それからやはり、第一次大戦後にこの島を領有し、第二次大戦で手放した、ということでつかの間のイタリア領だったブリオーニ島への思い入れもおそらくあっただろう、とのことでありました。そうでしょうねえ。まあ、北方領土とか竹島みたいな感じなんでしょうか、ネーミングとしては。
 百貨店の中の店舗として一番困るのは、ずっとほかのお店を回ってきて、それでこちらの商品をみて「いいねえ」とかいって、値札を見て「ぎゃっ」といって逃げ帰るお客さんが多いことだそうで(笑)、とにかく日本ではどうしても知名度が上がらない、こういうブランドだと知られていないのが悩みです、とのことでした。
 確かに世界的評価とは別に、日本ではまったく一般的な認知度はないでしょう。時計でいえばパテッック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンと同じでしょうね。靴で言えばジョン・ロブなんてのもそうかもしれません。日本でだけちっとも有名じゃない(笑)というブランドが確かにあります。もっと分かりやすいブランドがほかにある。面白い物です。ちなみに・・・フェア価格でいちばんのお買い得で50万4000円から、とのことでしたが、お話をうががうに、既製でなく、ス・ミズーラを頼んだ方があきらかにお得なような気がいたしました。イタリアと同じ注文伝票にはユーモラスなイラストが入っていたりして、やはり日本のブランドとは違う余裕を感じました。
 まあ、私の本が大ヒットしてくれたらお願いしにうかがいます(笑)。
 ◆  ◆  ◆
 これも先日、銀座のサローネオンダータの入り口・・・知っている方にはおなじみ、「とらや」さんの裏口です。お隣は料亭で、ちょっとこう、おなじみじゃないと入りにくいところですけど・・・入っていくと、茶色のかっこいい身ごしらえに立派なカバンを持った紳士とすれ違い掛け、おや、と思えば滝沢社長ご本人でした。入れ違いになって残念。
 ということで、先日、オーダーしていたグレーのグレンチェックで、オレンジのラインが入っているというなかなか味のあるダブルの背広が出来上がりました。いやあ、これがまた林店長推奨のほとんど黄色に近い裏地を加えて、なんとも面白い一着になりました。
 柄合わせの見事さはじつに素晴らしい。H縫製さん、ですかしら、まことに実力があるんですねえ。ボタンホールがどうの、とよくいいますがこれまた見事に繊細にできていますよ、実際。ここまで出来ていたら文句ないだろうという。
 それからポケットがすごいですね。ぐいっと左右のポケットも舟形になっているんですねこれが。
 前にも書きましたけれど、こちらのシングルのすばらしさはいうまでもないですが、私はダブルのよさを強く推したいところです。どこでどう着たっておしゃれな人に見えること請け合いですね。
 

2010年2月25日(木)
 近頃は、ちょっと気にかかることもあり、なかなか軽い鬱気味であるかもしれません。やはりこう、はかばかしく進行しないことがあり、一方でプレッシャーはあり、しかも自分にとってはどうでもいい、なんの値打もない、と思っていることを日常的にはやらなければならない・・・こういう事態はよろしくないな、と思います。
 誰しもそうなのでしょうが、しかしあまりにも自分と次元の違う人たちと、日々、接触しなければならない、というのはつらいものがあります。価値観が合わない、とよくいいますが、確かに若い世代の人たちには、仕事選びの場合、会社のブランドでも待遇でもなく、会社のフィーリングが自分と合うか、合わないか、を重視するのが大事じゃないかな、と思います、近頃。
 正直に言って、内心では「こんな仕事は不必要なのではないか」と思っているようでは、けっきょく演技力だけでごまかし続けるのも疲労してきます。2年や3年ならそれもいいですが、10年、20年となると問題です。
 

2010年2月21日(日)
 私事ですが、仕事柄からいいまして・・・なんでもいいから、結果はなんでもいいので早く五輪は終わって欲しい。その一言に尽きます。
 相変わらず、ほとんど、まあその後は全部で10分ぐらいは見たかもしれません、テレビ観戦の時間。
 それよりも寺島しのぶさん「キャタピラー」の快挙のほうがすごいですかね、個人的にはね。
 ◆  ◆  ◆
 テレビを買い替えました。アクオスのブルーレイが付いたやつですが、しかしなんですねえ・・・画質がこんなに向上していたのか、と。ゲーム機につないでFF13をやってみたのですが、モワレが画面に出てしまってダメ。いやあ、このレベルでも奇麗な絵、じゃなくなっているんですね。
 あまりにテレビの能力が高すぎると、ハイビジョンの素材しか見られなくなってしまってかえって面倒くさいかも。今更なんですが。
 その新型テレビでたまたま、女性ギタリストとして名を挙げてきた安達久美さんの演奏を聴きました。まったくジミ・ヘンドリクスそのままのスタイル。驚かされます。かえってこれからは女性ギタリストのほうが良いと思いますね。男のほうはもはや技術的に飽和点に達してしまいましたから。ブルージーな演奏だが、やはりどこか繊細というか、まじめな演奏ぶりなのが好感が持てます。きっともっと有名になるんじゃないだろうか。
 ◆  ◆  ◆
 とにかく毎日、原稿仕上げの作業ばかりやっております。もうそればかり。夫婦そろってそんな感じでおります。締め切りが近づくと厳しいですね。もう世界のどこで何が起ころうとどうでもよくなって、頭の中は締め切りばかりです。
 そんななか、エドワード7世が王太子時代によく着ていたギリーカラー・コートと、そこから派生したラウンジ・コート(今のスーツのご先祖です)を並べた絵を妻に描いてもらいましたけれど、こうして視覚化するとよく分かりますね。けっきょく、こういうコートみたいなものから今のジャケットというのは出来てきたのがよく分かります。
 しかし、なかなかヴィクトリア時代あたりから脱出できません。
 一方、私もあいかわらず東欧の勲章調査で呻吟しています。今はチェコスロバキアをやっておりますが、チェコとスロバキアと、チェコスロバキアを分けて考える必要がありますし、それから大戦中には独立スロバキアなんて親独政権もありました。そこがまたいっぱい勲章創ってるんですが、それがまたドイツ軍の仲間だから、マニアの皆さんは知りたいところだろうし、手は抜けません。
 その前に旧ユーゴをあつかったときも、独立クロアチアという、やはり親独政権があってドイツ軍の鉄十字勲章そっくりな「鉄白詰草勲章」なんてものを制定しているのが興味深いです。いやあ、自分もいっぱし軍事に詳しいつもりでしたが、いろいろありますね。

2010年2月16日(火)
メダルが二つも取れたそうですね。驚きました・・・といっては失礼にあたるでしょうが、私は前回のこともあるので、メダル一つもなし、となっても驚かないつもりでしたので、いきなり二つも獲得したのは驚きです、正直に言いまして。嬉しい誤算、というもんでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 もう話題の終息した「国母報道」について、堀江貴文さんが「服装原理主義はくだらない」というような擁護論をブログに書いて、またちょっと話題になったようです。私はきっと堀江さんはそういうことを書くであろう、と思っていましたので、案の定、という感想ですけれど・・・。
 私はなんかが真に思うのは、「服装なんてどうでもいいからこそ、そんなもので足をすくわれるようなことはするな、とくに五輪なんていう、日頃はまったく興味も関心もない人が注目する場合には」ということです。
 そのぐらいの用心深さがない人間が理解できません。だって、五輪に出るだけで、「応援しています」と言いながら、内心では嫉妬している人がたくさんいるんです。それがニホンという国です。
 もっともそれはどこの国でも同じで、だから大志ある人ほど言動も見かけも慎重に目立たないようにし、ここぞというときに足をすくわれないようにする。そういうもんじゃないでしょうか。ただし腹の中で何を考えているかは全く別です。
 たとえばホリエモンさんも、仮に日頃から楽天の三木谷さんみたいにオーソドックスな経営者スタイルの服装をし、やたら挑発的なことをテレビでしゃべらず、さらにできれば当時のライブドアに検察出身の弁護士を2、3人も雇っておけば、今でも日本を代表する経営者でいられたと思いますよ。野球もテレビ局も手に入ったかもしれない。
 無駄な挑発は控え、人数も多く金も持っている保守的な高齢層を刺激せず、表面的には尊重するふりをしてみせる・・・そのぐらいの腹芸をしてもいいのじゃないでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 たとえば日本史上最高の革命児といえば織田信長です。若いころは当時の不良ファッションそのものだったのは有名で、父親の葬式だろうが自分の結婚式だろうが、そんな恰好で通した。しかし、斎藤道三と会見するときは、わざと不良ファッションで出かけておいて、面会会場で礼服に着替えて、あっといわせたわけです。
 もちろん信長がおとなしくなったわけでも、保守的になったわけでもない。その後も当時としてはまともな大名のやることじゃない、西洋人の服装をプライベートでは愛用していたわけですが、幕府や朝廷と接触するときは、直垂とか束帯とか、ちゃんとフォーマルウエアでやっているんですね。
 腹の中ではぜんぶ、ぶっ壊してや取ろうと思っていたのは明らか。でもそんなところはむやみに見せない。ただ、信用していた明智光秀に最後はやられてしまいましたが、逆にいえば側近に裏切られるまでは、いちおう、周囲をだましおおせていたわけですよ。
 もし信長が不良ファッションを通していたら、たぶん道三から軽くみられたまあで終わり、今川義元が来る前に斎藤家に潰されて終わっていたんじゃないかと思います。
 私は、服装なんて徹底的に利用すればいいと思う方です。他人なんて外見しか見ないんですから(違います?)。「服装原理主義はくだらない」という「反服装原理主義」もくだらない、と思いますね。
 ですから、堀江さんよりは織田信長の主義の方が理解できますけどね。五輪の選手もしかりです、裏で何やっていてもいい、大会の間は競技以外では決して目立たないことです。
 

2010年2月14日(日)
バンクーバー五輪というのが始まりました。仕事絡みでまったく無視は出来ませんが、今回は今のところ、一秒もテレビで見ていません。我ながら大したものです。
 スノーボードのK選手の服装、言動について問題になりましたが、そんなの関係ないだろうよ、結果さえ出ればいいんだよ、と言い放つのは若い衆だけ。ああいう抑圧は嫌だな、と思う人もまたいるでしょう。しかししょうがない。五輪ってのは違うんです、一言で言えば。そして、往々にしてこういう手合いは結果も出せないことを経験的に知っているから、年寄りたちは容認しないのであります。
 というのも、やはり五輪ってのは普通の競技大会とは違う、今までスノーボードだのK選手だののことをまったく知らなかった人たちも、よってたかって口を出してくるのであります。それは当然で、五輪は模擬戦争であり、選手は国家代表なのであり、いってみれば徴兵された軍人みたいに見なされる。実際に税金が使われているわけで、国費もかかっているし、国策で競技は養成されるし、大会は誘致されるし。まったく個人の趣味じゃすまないスケールになります。好きでスポーツやってます、じゃないんですね。そういうのは嫌だ、窮屈なのは嫌いだ、という人は、要するに出場を辞退すればいい。実のところそういう人もいればいいのに、と私など思います。しばしば勲章を辞退する文化人がいますが、ああいう感じのスポーツ選手っていませんね。ともかく、はっきりいってああいう場に行ってしまうと個人じゃなくなってしまう。だからまったく我流のようなことは通用しなくなる。
 毎度、スノーボードみたいな歴史の浅い競技の選手が問題になるようですが、やはり先輩が少ない、歴史がないから今のところぽっと出でも出場できたりする、これが昔から何十年も積み重ねがある競技だと、きら星のように才能のある人が上にも下にもぎっしりいて、そこから勝ち抜いていかなければならないから、軽い言動ができなくなるわけですが、おそらく新しめの競技はまだそうなっていないのでしょう。まあ、30年ぐらいもすればもっと重さが出てくるのでしょうが。
 ◆  ◆  ◆
 それにしてもです。「ユニフォーム」的な着こなし、クラシックな着こなしの中で個性をきらりと出す、といったことをもっと日本の若い衆は意識的に覚えてはどうか、と常々思います。学校なんかでは制服を毛嫌いして着崩すしか能がなく、そのまま大人になってもなったのがK選手ですけど、まあそのまま真似するのは無理ですが、英国のエリート高校なんて制服が燕尾服だったりするわけです。あるいは普通の人でも日曜に教会に行くとか、あるいは学校の文化祭で社交ダンスをやるとか、そういう場があったりする。そういう場ではキメキメの大げさなぐらいの服装で蝶ネクタイなんかまで締めて、それで、いざ今度はパンクのコンサートに行くとなると同じ人とは思えないぐらい大胆な格好になったり・・・そういうメリハリですね。いちばん堅苦しいファッションと、いちばんとっぴなファッションがいつも英国で生まれるのは、意識的に落差を付ける文化だからですが、おおむねどこの国もそういうハレとケはしっかり分けている。日頃が窮屈なぐらいだから、「自由がほしいぜ」と叫んでも格好が付くのであって、日頃からだらだらしているヤツなんて「お前ら、日頃から自由勝手じゃん?」と言われてしまうわけですよ、まあ日本なんかだと。日本に真性のロック文化の精神性がついに根付かず、表面的なファッションやノリだけで、消えてしまったのもその辺に原因がありましょう。ヒップホップもいずれそうなるでしょうね。
 日本はどんどんけじめなくぐちゃぐちゃになってる感じですね。盆も正月もなく、ひたすら腰パンな感じでしょう? アメリカの黒人文化で特に腰パンが流行ったのは、ヒップホップと同じで基本は体制批判というのがあるんですね。つまり政治的なものがある。今でこそ大統領も黒人ですが、ちょっと前までブラックの人たちがどんな扱いだったか知れば、そんな甘いもんじゃないことはわかる。あるいはフランスなんかじゃ、イスラム系の人たちが自分らの服装をめぐって文化闘争を続けている。服装なんて大したもんじゃない、なんてのはとんでもない認識で、特に異文化がせめぎあうところでは、場合によっては服装を守るのは命がけなんですね。
 Kさんも、そこまで考えておかしな服装を押し通すならそれもありでしょうが、たいして自己主張があるのでもなく、ただの渋谷の町みたいなだらけファッションを万国共通、どこでも格好いいと思っているなら、やはり若い、若いですね、考えが。リラックスなんかしなくていい、と世間の人は思っているのですね、ああいう場合には。ファッションてのも思想の一種だと自分は思うのですが。自分をどういう人間として他人に見せるか、ということですから。そこに意識がないというのは、いってみれば生きていないか、他人をバカにしているかのどちらかでしょう。
 
 

2010年2月11日(木)
 ワシントンは大雪だそうですね。もう111年ぶりの大雪とかで、もう政府が4日間も休んでいる・・・すごいです。日本だって今日も雪になりそうですが、なぜかバンクーバーは雪不足。うまくいかないものですね。じゃあワシントンでやれば、と誰もが思うところ。もっとも降りすぎても競技できませんから。
 今年はこう・・・不景気のために、五輪関係のバカ騒ぎみたいな感じもなく、それはかえっていい感じじゃないかと個人的には思います。ギャラが高いタレントもあまり使わないだろうし。トリノではわあわあテレビ局ばかり騒いで、連日ぜんぜん駄目。猫も杓子もメダル候補だのなんだのと煽っておいて、軒並み全滅。最後の最後に荒川さんがなんとか格好をつけてくれましたが、あれがなかったら、日本はもう冬季五輪など出なくていい、という声すらあがりかねない雰囲気でありました。今回は事前に愚かなお祭り騒ぎをする気分でもなくかえって非常によろしいと思います。
 あくまでスポーツ競技大会なんだから、淡々とやり、選手が実力を十分に発揮できる、ということを主眼にしてほしいと思います。
 ◆  ◆  ◆
 にんげんやはり40歳をすぎ、厄年を過ぎますと(もうちょっとで42歳が終わります、はい)お祭り騒ぎ的なものに嫌悪感が募ります。もともとバカ騒ぎが嫌いなんですが、近頃は特にそう。みんなでわーっと盛り上がろうぜ、とか、みんなやってますよ、なんていわれると、なんで私がその「みんな」なるものと同じことをしなければならんのだ、といちいち食ってかかりたくなる。だいたいその「みんな」って誰だよ、と。
 たとえばこのところの・・・小沢さんの話とか、朝青龍関の話なんかもそう。なんだかすぐに大騒ぎするし、マイクを向けられると「悪いやつだから辞めてしまえ」と誰しもいいまうが、もちろん本人たちに問題があるのは確かだが、なんでもああやって潰してやろう、潰してやろうというのがどうも私にはついていけません。
 別に擁護するのでもない。ただ、なんでみんなして騒がなきゃならないのか。はっきりいって、どうでもいいことじゃないでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 トヨタの話なんかは、むしろ重要だと思います。もともと謀略なのかもしれないが、対処の仕方が悪い。あれもみんなで一緒になってバッシングするのじゃなく、経営陣はもっといい対処ができなかったのか、を考えるべきじゃないかと思わないではありません。
 

2010年2月05日(金)
 ブルース・ウィリス主演の「サロゲート」を今頃になって見てきました。もう舞浜イクスピアリの映画館でも指定席扱いが解除されて自由席になっていますので、そろそろ・・・というところでしょう。ですので別にくだくだしく書きませんが、ちょうど同じころに公開となったアバターと一か所だけ重なる部分があって、それが「遠隔操作で自分の分身を操作する」というところ。自分自身は安全な所にいて、身代わりというか、五感のある場所をそのロボットなりなんなりの出先に置いて、操作するわけですね。
 こういう発想のものが相次いでいる、ということが気になりますね。これはつまり、そういうことがしたい、そういう潜在願望がある、ということじゃないでしょうか。映画のネタというのはいつでも世の中の思っていることを反映しているわけです。
 以前はむしろ、「マトリックス」シリーズのように、ヴァーチャルな電脳世界みたいなところで人間の意識だけが活動していて、という設定の方が多かった気がします。しかし考えてみますと、今のネット世界というのはすでにかなりそれに近くなってきていて、ある種、SFネタとしては面白味がないのかもしれません。かえってもうちょっとリアル感があるのは、サロゲートみたいなロボットを操作する、ということなんでしょう。リアルな人間が出歩かなくなるので、犯罪も事故も、伝染病も、それから選ぶロボットによって人種も性別も容姿も好きなように変えられるので人種差別も、なくなった、という描き方でしたが、なるほどな、と思わさせられました。さらに、もともとは身体障害者のために開発され(たとえばホーキング博士みたいな人にはこういう技術があれば福音でしょう)、それから軍事技術に応用され(兵士が身代わりロボットを操作する、というのも合理的です)、やがて一般向けに爆発的に普及した、という設定も非常に納得できる描き方で感心しました。
 しかしこういうもの、実際にこんなに普及したとすると、本人認証がまったくできなくなりまして、他人になり済ますなんてことは当たり前になり、たとえばマイケル・ジャクソンとかエルビス・プレスリーそっくりのサロゲートが何万体も出歩いて誰が誰だかわからなくなったり、他人のサロゲートをコピーして犯罪やったり、映画にも出てくるように他人のサロゲートそのものを乗っ取って悪いことをしたり・・・やはり無茶苦茶になりそうです。
 あまり理屈っぽく考えるとこういう映画って駄目なんでしょうけど、なかなかリアルな設定なのでかえって真面目に考えてしまう映画ではありました。1時間半ほどという、今時では非常に短い映画といえますが、ノンストップ・ムービーというのですか、短い漢字はないですね、充実していました。ブルース・ウィリスが若々しいロボットから、痛々しく老けこんだ生身に変わる後半が見もの。その変化を好演しておりました。
 ◆  ◆  ◆
 それはそれとて、舞浜イクスピアリ、ちょっと驚いてしまいました。まるでシャッター街になってしまいました! 地下の食堂街は全閉鎖、ミニカーショップや鉄道模型店、雑貨屋など、ひいきにしていたお店が軒並み閉店していまして、リーバイスのジーンズ・ショップもなくなっていました。去年、出来たばっかりの化粧品店も閉店しておりました。
 この1か月ほどで続々と店舗が閉まってしまったようで、ただただ驚いております。いろいろ技術的な理由もあるのかもしれませんが、しかし撤退するにはそれだけの理由があると思われ、やありはっきり言って、ぜんぜんモノが売れない、のでしょう。TDLやTDS帰りの人たちは、もはや園内で予算を使いはたして予算がなく、地元の人たちも経済的余裕がない、ということなんじゃなでしょうか。
 正直のところ、この施設が誕生以来、ずっと見てきましたが、開業以来のお店はほとんどなくなりました。なんとも暗澹とした気分でございます。

2010年2月04日(木)
 とりあえず、先日のアレルギーは血液検査をしてもなんの問題もなく、悪い病気なんかではなかったようです。しかしちょっと、花粉症の気は確かに出てきています。やっぱりずいぶんと体力が落ちたんだな、と実感・・・。
 ◆  ◆  ◆
 なんか「小沢騒動」もそろそろ目鼻が付いてきそうですけどね、まあ本当に、私なんかはあんなもの、早くけりがついてくれればな、と思いますけどね。今の民主党政権に大いに問題があるのは事実としましても、これだけ足を引っ張られていて、うまくいかないというのも当然でありまして、ま、なんでもいいからこの手の話・・・私などは、正直いいまして政治家にクリーンさだの、清貧さだのは求めないんです、アメリカなんかじゃ誰がどれだけ集金できたかが政治力とイコールですよ、だからものすごく表現は悪いが、この手のハナシは今回に限らず、非常にこう、正義を振りかざしている人らの言うことは偽善臭い。だから興味が持てないですね。
 角界の方もいろいろありましたしね。貴乃花親方もこれからものすごくしんどいと思います。理事会でどれだけいびられるでしょうか。分かっていて乗り込もうというのだから、大変なことです。
 ◆  ◆  ◆
 こういう時代です。私もお金はないし、世間様もないわけです。しかし、こういう時代だからこそ、じゃあ本当に応援したい人を応援しよう、というのが私の考えであります。それでですね、銀座のサローネ・オンダータに行ってきました。え? こないだ一着、あつらえたばかりじゃないの? という声もありますでしょうが(!)、とにかくそのダブルの藍色のスーツの出来栄えにいたく満足した私としましては、・・・私はいわゆる服マニアやら服オタクではありませんので、スペック主義ではない、もっと知性や感覚のよさ、上品さ、そういうものを感じられるものが好きです。それから、歴史的背景をきちんと汲んだうえで、現代の日本人の発想として再構成しているものこそ見事と感じます。そこに解釈が入らなければ単なる時代衣装のコスプレになっちゃう恐れも常にある。だから、そう簡単に感心しににんげんなものですから、たんに高級だの有名だのということには食指が動きません。そんなわけで、非常にこう、自分の好みに合うという意味で、こういう時こそ、このタキザワシゲル・ブランドを応援したい、と思ってですね、それにちょっと、このところのファッション各誌に同ブランドのグレーのいいスーツがかなり、取り上げられていたこともあって、グレーで一着、頼んでみた次第ですが・・・また面白いというか、私好みの生地を用意していてくれまして、英国はホワイトヘッドのグレンチェックなんです、それが1985年製だそうでして、私が大学1年ぐらいのころの生地ですね。実にいい感じなんですこれが。一見すると近頃のトム・フォードかなんかがよく使っていそうな柄でもあります。
 私が、ただ単に有名どころの名前を挙げれば感心するような人間じゃない、とにかくへそ曲がりであることをよくよく御研究になって(?)、面白いものを探していただきました。
 それからタキザワシゲル・モデルのシャツというものもついでにオーダーさせていただいたんですが、これがまた超絶こだわりの品なんですね。縫い目の細かさ、細さ、繊細な背中のギャザーの取り方、もうやりすぎ、といっていいです。これで2万円台から、というのは異常です。はっきり言わしてもらって、何万もする変な舶来のシャツを大騒ぎして買ってる人は一度、試して御覧になるといいです。きっと舶来がバカらしくなります。
 こういう時代にこそ、メイド・イン・ジャパンの真価を発揮した商品を見るとうれしくなります。
 ちなみにこちらでは、今月いっぱい、スーツをオーダーするとシャツを一枚無料でオーダーというフェアを開催しています。太っ腹です。そんなこともあり、ぜひお薦めする次第であります。

2010年1月29日(金)
 先日ですが、ほんのちょっと食前酒として軽いものを飲んだところ・・・顔が真っ赤になりまして(!)。それが酔ったのじゃありません、さすがにそんなもの一杯で酔いはしないのですが、もう顔全面がひりひりするぐらい熱くなってしまったのです。さらに目がしょぼしょぼして、まぶたが腫れてなんだか面相も変わってしまいました。さらに腕にも湿疹がうわーっと出まして。
 そのまま出社したので、おそらく会社の方で「あれ?」と思った方もいらっしゃったかもしれません。
 幸いにして、3日もするとほとんど何もなくなったのですが、とにかく昨年は入院もしていますし、大事をとって病院に行きました。まあ、けっきょくアレルギー性のなにかだと自分でも思うので、そんなおおごとじゃないと自覚していますが・・・。
 今までのところ重篤な花粉症も出ていないので、あるいはここで発症したのかしら、とも思っております。お酒が引き金になったか? もっとも少しぐらいは飲むこともあるので、たまたま体質に合わないなにかだったかもしれません。
 とにかく血液検査をしてもらいましたが、結果は来週に出ますので・・・。
 それにしても、急に顔が真っ赤になると焦りますよ、最初はなにか悪い病気かと思いましたが。
 ◆  ◆  ◆
 ところでこれも先日、ついにHIRO YANAGIMACHIから連絡があって、ついに最初のフィッティングとなりました。いやあ・・・実に自分の足ってこういうものなのかとつくづくとよく思わさせられました。なんでも、かかとの骨がすごく外側に飛び出しているんです。そして甲がきわめて太い。しかも足長は短い。非常に太くて短い足なんですね。だからやっぱり既製の靴では絶対にきちんと合わないはずだ、ということでした。
 トライアル用の靴を履いてみて、やはり小指、かかと、甲なんかが当たる、ということで修正ということに。そして「もう一回トライアルさせてください」と仰るので、いやあ、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです、もう一足、トライアル用を試作していただけることになりました。
 それにしても、我ながら本当に、フルスクラッチじゃないと駄目な足みたいです。これは驚きました。
 同道していた妻が「え、トライアル用は捨てちゃうんですか?」と驚いていましたけれど、確かに最終の完成品までに何回も試作するのですから、それはやっぱり、相応のお値段ですけれど、安い、と思います。本当に良心的なお値段だと思います。
 一度、ビスポークしてしまうと、いまさら既製靴がどこのブランドだろうが、なんの高級品だろうが、そんなことはどうでもよくなってしまいます。これはスーツも同じで、やはり既製品とビスポークは根本的に別もの、と強く思うこのごろです。
 ◆  ◆  ◆
 柳町さんのところに妻が同道していた理由というのは、じつはその前に出版社さんに表紙絵を入稿していたからなんです・・・やっと表紙まで出来ました! これがなかなかのいい作品に仕上がったと思います。
 テキスト部もだいたい、出来あがってきました。なんだかんだと、この本「軍服の歴史5000年」(仮題)もまるまる2年以上、費やしていますが、ようやく先が見えてきましたです。どうか皆様、もう少しお待ちくださいませ。

2010年1月22日(金)
 おおっと、さぼっていたら1月も下旬に・・・。まあこのところ世間的にもいろいろありまして、世間的にいろいろあると、いちいち一緒になって騒がなければならない仕事柄、相応に忙しくしておりましたけれど・・・正直なところ、今の政界のハナシなんてのは、私の個人的好みではまったくどうでもいいというか・・・とにかくあれでしょう、景気以外のことなんて本当にどうでもよくて、ごちゃごちゃほじくり出しているようだが、うるせえな、というか。
 そんなことより個人的にはです、今はブルガリア語で困っています。ブルガリア語? そうです。ブルガリアの勲章制度なんて調べていて、ほとほと困るのが、キリル文字ってやつです。普通のアルファベットじゃなくて、ロシア語なんかでも使う、ひっくり返ったRみたいな字とか、上半分にちょっと欠落のあるBとか、数字の3みたいなのとか・・・まあそれはそれでいいんだけど、ちょっと調べていると、ネット上の情報がロシア語なのか、ブルガリア語なのか、あるいはウクライナ語なのか、というのが段々、わからなくなります。そもそも似ているだけに分からなくなってくる。
 そういえば、キリル文字ってのは、聖キリルという名のお坊さんが考案したんですってねそもそも。ま、そのものじゃなくて原形を考えた、ということらしいんですが。
 そんなことで、ブルガリアには「聖キリル・聖メフォディ勲章」なんてこの聖人様を記念する勲章があったりします。その他もろもろ、東欧当たりの勲章制度は大変です。封建時代の勲章、共産時代の勲章、90年代以後の民主化からの勲章がごちゃごちゃに入り交じっていたりする国が多いので、いちいちそれぞれの紀元を調べないとならない。上述の勲章について言えば、封建バージョン、共産バージョン、民主化バージョンが全部あったりして、デザインが微妙に変わります。面倒です。
 ま、そんなことずーっとやっとりますので。
 玲子さんのほうは、いま次の本の表紙の締め切りが迫っていて、連日、閉じこもっておりますが、えらいことですね。商売上、やっぱりドイツ軍親衛隊、というのをぜんぜん出さないわけにはいかないのですが、やっぱりあれも前期、中期、後期で微妙に違うし、面倒くさいんですね。
 本当に、面倒くさいことばかりやっとりますが、好きだからまあやっておられるという感じでしょうか。もうちょっと目鼻が付いてきたらまたご報告しますが、近況はそんなこんなで、二人とも黙々と作業の日々です・・・。

2010年1月13日(水)
 これもちょっと驚きましたね。「首都圏を中心に展開する家電量販店「さくらや」が、2月28日(日)をもって全店閉店することを発表しました。老舗量販店から突然発表された閉店のニュースに、利用者からは惜しむ声が集まっています」(はてなブックマーク)とのこと。私の会社からいちばん近くにあるのが東京駅に入っていたさくらやで(今はあるのでしょうか)、かつてPS2が発売されて間もなく、手に入りにくい時期にここのお店でたまたま見つけて買って帰った覚えがあります。その後も、あの界隈でゲームソフトを扱っているお店ってのはそんなにないので、少なくとも5、6年前まではよく行っていました。その後、東京駅もかなり大改装したし私自身も若いころのようにゲームなど買わなくなったのでよく分かりません。が、とにかくかなりお世話になりました。残念であります。首都圏在住か、住んだ経験のある人なら「安さ爆発カメラのさくーらやー」というテレビCMは覚えている方も多いかと思います。
 このところはこれでも少し、景気が持ち直しているような報道も見かけるようになりました。しかしここを乗り切れない、というところもあるようで、とにかく自分の身近、お世話になったことがあるようなお店がなくなると、やはり寂しいものです。今日もそのへんを歩いていたら、以前からあるサーフィンショップが店しまいらしく、商品をすっかり箱に詰めてがらんとなっていました。年末にやはり引越しのトラックを横付けして、どこへともなく去って行った御近所のお店もあります。大変なご時世です。
 ◆  ◆  ◆
 年末年始にかけて、CATVでけっこう変な映画を見てしまいました。特にインパクトが強かったのが、高倉健が大石内蔵助を演じている「四十七人の刺客」と、なぜか倉本聡が脚本を手掛け、錚々たるキャストで訳のわからないUFO話を描く「ブルークリスマス」。前者はどうみても健さんは2・26事件の軍人のようにしか見えず、後者は「なんでこれだけの豪華キャストでここまで妙な話になったんだろう」と合点のいかない奇天烈さに、まったく面白いとは思えないのに見入ってしまい(ただまた、70年代の風俗が今となるとかなり見もの)、どちらも「なんじゃこりゃ」といいつつ最後まで見てしまったので、それはそれで力のある映画だったのかもしれません。こういう機会がないとまず見そうにないので、いい経験だったかも。



2010年1月08日(金)
ジャームス・キャメロンの新作「アバター」を見てきました。すでに封切られて時間がたっているのでご覧になった方も多いでしょうから駄弁は費やしませんが、要するにアメリカの西部劇というか、インディアンもの、特にあの「ポカホンタス」のようなお話といえば間違いなく、それに加えて、ちょっと「風の谷のナウシカ」みたいな話、というところでしょうか。脚本がよく練れており、単に3D映像がすごい、というような薄っぺらな作品じゃないのに感心しました。よくできた映画です。
 「遠隔操作していて、途中から裏切るなんて言っても、接続を切られたらどうにもならないじゃないか」とか「言葉が通じないじゃないか」とか、そういう当然の疑問もきちんとうまく説明できるようになっていてうまいと思いました。
 異星人が生き生きとして、本当にああいう種族がいるようでよく描けておりました。あれは見事なもんです。言語までちゃんと「ナヴィ語」を言語学者が考案して、使っているそうですから力が入っています。
 それから、知人からも「見るならぜひ3D版で」といわれて試してみましたが、確かに面白い体験。森の羽虫とか、炎の片々が手前に迫ってきます。キャメロン監督は「十年もしたら3Dが当たり前になるだろう」と言っているようですが、確かにおそらく普及が進みそうです。ただ、また今の段階ではまだまだ思ったほど、すごい「飛び出す」感じではありませんけれど。今後に期待、でしょう。
 「地球人はどこい行っても同じと事ばかり繰り返している。欲しいものがあるからどけ、そればかりだ」というようなセリフがあります。埋蔵物があるので原住民に立ち退け、と強要するわけで、さらに英語を教えようとしたり、地球の文化を押しつけようとしたり・・・世界史で何度も白人がやってきたことやら、アメリカが中東でやっていることやらがダブって見えます。もちろんそういうことは大きなテーマなんでしょう。またスピリチュアルな視点も垣間見えます。すなわち死後の魂の問題にも触れているわけですが、やはり今の時代に出てくるべき内容の映画だと思いました。
 ◆  ◆  ◆
 ということで、せっかk映画を見にいったので、買ったばかりのブリオーニのジーンズを穿いてみました・・・はい、やっぱり買いましたのです。若返りますね、ちょっと。しかし自分のもっているすべてのパンツ類の中でおそらく2番目ぐらいに高いので(笑)これは完全によそいき用。作業着なんかにはもちろん出来ません。
 ◆  ◆  ◆
 気象庁さんですがね、もう長期予想ってのはやめた方がいいと思うんです。今年は世界中で(北半球では)厳冬、記録的大雪で、日本でもそうなってきています。毎日新聞によれば「気象庁気候情報課は「上空の気圧配置がこれほど長く安定するとは予想外だった。北極付近の気圧が変動するメカニズムは解明しきれておらず、予測が難しい」と説明する。同庁は平成18年豪雪の冬も「北日本を除き暖冬」と予想し、大きく外れた」というのですが、実際です、さいきんの気象庁の予想ってのは、基本的に夏は「猛暑です」、冬は「暖冬です」しかないんですよね。それは近年の傾向でいえば、そういっておけば大体、当たるだろうというだけの話で、それも「平年並」より上か下か、という一般的に言って意味のない数字遊びみたいなもんですよ、おおむね暖冬でも局地的に超寒波が来れば、それでもう「今年は全体としては暖冬でした」なんて平均で言われても、生活上、意味がない。
 世界は単純に温暖化しているとかじゃなく、要するに気候が無茶苦茶になりつつあるんですよね、実際は。だからそんな何カ月も先のことなど言わぬが花です。


2010年1月02日(土)
 明けましておめでとうございます。今年は年越しを会社で過ごさないで良かったのはラッキーでして、ちょうど12時に日付が、つまり年が替わるときには、ご近所のお稲荷さまにおりまして、そのままお参りして初詣でとしました。
 それで2日からはもう出勤だったのですが、夜勤扱いでしたので、その前にちょっと日本橋高島屋に行きまして・・・初売りということで、少しは景気のいい話もあるかな、と思ったのです。しかしまあ、それなりに人出はあるけれど、去年までと比べるとおとなしいですかね、やはり。福袋も、お目当てのある人は・・・たとえば「モンブランの福袋5万円」とか「ア・テストーニの福袋5万円」みたいな特定のブランドのは、さすがに午前中に完売していた模様でして(それもだいたい5万円ぐらい、という感じ)、しかしそうではない中堅どころとか、一般的な福袋は手が出てない様子でした。
 逆に言いますとね、なんかいいものがあれば買おうかな、とそれなりに思っていたのに、なんにもいいものがないので、私らなんか結局、ほとんどなんにも買いませんでした。どうせ売れないだろう、とおっかなびっくりのものはこっちも買いたくない、というのもひとつの真理じゃないでしょうか。
 モノが売れない時代、ってのは事実ですけれど、しかしかつてのように、中ぐらいに照準を合わせた適当なもの、じゃ誰も買わない訳ですね、今や。ものすごくお買い得か、ものすごく内容がいいか、のどっちかでないと。
 それで私は、こちらに入っているブリオーニさんに行きまして・・・「お、50万も100万もするスーツでも買ったの?」って、いえいえ。じつはこちらのジーンズに前から興味があったので、頼んできました。
 前から書いていますが、若い頃からジーンズ系には興味が薄く、ことにみんなが着ているモノが嫌いな私は敬遠してきました。けっこう重いし窮屈だし、暑苦しいし、アメリカンなどっしりジーンズはあまり好きでなかった、というのも理由。
 が、なぜかブリオーニがジーンズを出してるんですね。これはねらい所というか、若い衆のものとは一線を画していて、確かに私のような少しずれたもの好きの琴線を打つところあり、なんですね。
 まあ、色と形、サイズで今は在庫照会中ですけど、間もなく買うかもしれません、はい。確かにびしっと決めたい日と、だらだらでそのへんのスーパーに行くときと、の間ぐらいの服がなかったのですね、私の場合。パーティーというほどじゃないちょっとした飲み会用とか。あるいは会社なんかでも、襟元をわざとボータイにして下をジーンズで、なんてのも休日なんか悪くない、と。
 そんなわけです。ということで、今年の初買いはブリオーニとなるかいなか、というところで・・・。
 帰りがけにこちらの百貨店に入っているジョエル・ロブションに寄りました。こちらは満員です、もうしっかり客が入っている。お客さんたちも少なくともそのぐらいの出費はできそうな雰囲気の方たちである。 
 ちゃんと入るところにはお客さんも入っているんだな、と最後に安心いたしました。
 ということで、今年は徐々に世の中、うまく回ることを切に期待いたします。悲観していても始まりませんのでね。2010年、私どももしっかり、やることをやっていきたい、仕事を残していきたいと思っておりますのでよろしくお願い申し上げます。

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